科目名  言語学
          
  
2 単位  
 
 
1~4 年  
前期 
選択 
教員名  林 徹 
授業テーマ
具体的な言語の例から言語学の基礎的研究方法を学ぶとともに、日常生活の中で直面する言語のさまざまな問題を客観的に捉える視点を身につける。 
授業のねらい・到達目標
私たちは言語(母語)を意識せずに日常生活を送っている。それは、私たちが無意識のうちに言語に関するさまざまな問題を処理しているからである。しかし、言語の直感的な理解は多くの偏見も含んでいる。そのためにかえって、言語の姿が見えにくくなってしまっている面もある。本講義では、日常生活の中に潜む言語の多様な姿を、日本語以外の言語と比較対照することなどにより、より客観的に理解することを目ざす。特に、言語を構成する単位に注目して、言語の規則性とともに捉えにくさについて解説する予定である。 
授業の方法
日本語、英語、さらに担当講師が専門とするチュルク諸語(中央アジアからヨーロッパにかけて話されているトルコ系の諸言語)を例として、言語が持つ特徴について講義する。ひと月に1度、講義内容の理解を確認するため、授業の内容からごく基本的な事項のみを尋ねる小テストをおこなう予定である。 
履修条件
言語学の知識は特に必要ない。
受講希望者数が教室定員を超過した場合は人数調整を行うので、必ず第一回目の授業に出席すること。 
授業計画
1
言語は一体どこにあるのか?:私たちの「言語」観と言語学の「言語」観 
2
私たちはどのように音声を作り出しているのか?:「音」という単位・その1 
3
「言語」を形作る最小要素としての音素:「音」という単位・その2 
4
世界ではどんな言語が話されているか?:言語の多様性と普遍性・その1 
5
世界ではどんな言語が話されているか?:言語の多様性と普遍性・その2 
6
意味を担う最小要素:「単語」という単位・その1 
7
さまざまな「単語」:「単語」という単位・その2 
8
考え(思想)を担う最小要素:「文」という単位 
9
「単語」や「文」を形作るもうひとつの要素:「意味」における単位 
10
使われる「言語」:「発話」という単位 
11
言語・方言・言語共同体:「言語」という単位・その1 
12
複数の「言語」を使う社会:「言語」という単位・その2 
13
言語学は私たちの生活に役に立つか? 
14
まとめ 
15
試験 
その他
教科書
毎回、資料を配布する。 
参考書
毎回の授業で紹介する。 
成績評価の方法
及び基準
試験(50%) 、 授業内テスト(25%) 、 授業参画度(25%)