科目名  民俗学1
          
  
2 単位  
 
 
1~4 年  
前期 
選択 
教員名  野村 典彦 
授業テーマ
口から耳へ伝えられてきた文芸を扱う 
授業のねらい・到達目標
口承文芸の基礎的な知識を身につけるとともに、日本文化を探る手がかりを生活の周辺に見つけられるようにする。
現地に足を運び、対面して「はなす」「きく」ことを実践できるようにする。 
授業の方法
印刷物を配布しながらの講義 
履修条件
受講希望者数が教室定員を超過した場合は人数調整を行なうので、必ず第1回めの授業に出席すること。 
事前学習・授業計画コメント
教室外での学習として、柳田国男『遠野物語』を読むことを課する。 
授業計画
1
運動部の必勝祈願と地震なまず -香取の神、鹿島の神- 
2
千葉県庁前の羽衣の松 -天女と平家と北斗星- 
3
観光と伝承 -岡山の桃太郎が怠け者であること- 
4
ザシキワラシと異人殺し ―家の盛衰― 
5
こっくりさんと怪談会 ―『遠野物語』の誕生― 
6
民話のふるさと ―観光と柳田国男の民俗学― 
7
「民話」という問い -木下順二『夕鶴』から松谷みよ子『まちんと』へ- 
8
昔話の伝承形態 -「あいづち」の意味- 
9
おトギばなし ―たとえば、出産の場の語り― 
10
話は庚申の晩 ―源義経がチンギス=ハンであること― 
11
鮭の大助 ―魚の背に乗ってきた男― 
12
童話 ―海外からやってきた物語の定着― 
13
現代の民話 ―口裂け女、あるいは学校の怪談― 
14
現代の伝承 -汽車に化けた狸や狐- 
15
まとめ -日本の民間説話伝承- 
その他
教科書
なし 
参考書
柳田国男  『遠野物語』  各社(文庫本でよい)
野村純一  『野村純一著作集』  清文堂出版  2010年
野村敬子  『語りの回廊』  瑞木書房  2008年
野村典彦  『鉄道と旅する身体の近代』  青弓社  2011年
 
成績評価の方法
及び基準
試験(60%) 、 平常点(10%) 、 レポート(30%)
コメント[出席状況は授業時のアンケートなどとともに平常点の評価に加える。]
オフィスアワー
講師室(授業前)。もしくは授業後に教室で。