科目名  教育学
          
  
2 単位  
 
 
1~4 年  
半期 
選択 
教員名  平野 正久 
授業テーマ
教育と学校の意味を考える 
授業のねらい・到達目標
 今日の日本は、4年制大学への進学率が50%を超えた(2009年度学校基本調査による)ことに示されているように、高学歴社会であるといわれていますが、その内実においては、解決すべき多様な教育問題に直面しています。学生諸君が、自分自身の被教育体験をふまえつつ現代教育の諸課題を深く理解できるようになることをめざして、まず日本における近代教育の出発に大きな影響を与えた欧米における学校教育の歴史的発展を概観し、さらにわが国の学校教育の歴史をたどり、それらをふまえて今日の基本的な諸問題を考察していきます。 
授業の方法
 講義形式を基本としますが、時には適切な課題を設定し、受講者全員で議論しながら、多角的な視点から検討対象についての批判的・創造的な理解を深めるという方式も取り入れていきます。授業終了間際に、毎回講義内容についてのコメントを書いてもらい、それを次回の授業にフィードバックさせていくことによって、講義内容の一層の充実を図っていきます。 
履修条件
なし 
事前学習・授業計画コメント
 授業の終了時に、次回講義のテーマと対象範囲を予告し、参考文献などを紹介しながら、それについて事前学習をするように指示します。とりわけ第5回目からは、指定した教科書の論述に基づいて講義を進めますが、次回に取り扱う具体的な章を予告し、その内容について十分に予習してくることを受講の前提条件にいたします。それによって、教授内容についての重点を考慮した講義が可能になりますし、テーマに関する学生諸君の理解も深まり、学習の効果が上がります。 
授業計画
1
イントロダクション ~子育てとしての教育と学校教育の成立~ 
2
古代ギリシア・ローマの教育 
3
中世社会の教育と近代教育の幕開け 
4
近代国民教育制度の成立と発展 
5
日本における学校教育の変遷(1) 
6
日本における学校教育の変遷(2) 
7
日本における学校教育の変遷(3) 
8
現代日本の教育状況 
9
近代のメルクマールとしての〈子ども〉 
10
教育と人間 
11
学力問題 
12
メディアをめぐる教育の発展と課題 
13
多文化教育のゆくえ 
14
「公教育」の正当性-「よい」教育とは何か  
15
むずび ~現代教育の諸問題と教育学の課題~ 
その他
教科書
岡部美香編著  『子どもと教育の未来を考える』  北樹出版  2009年  第1版
 
参考書
授業中に適宜紹介する 
成績評価の方法
及び基準
平常点(10%) 、 レポート(80%) 、 コメント内容(10%)
備考
前期、後期同様の内容で実施する。