授業テーマ
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数学の哲学入門
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授業のねらい・到達目標
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昔から、哲学者は、数学の不思議な特徴に魅了されてきました。例えば、数は自然の中にはなく、数をポケットから「はい、これだよ」と出せるような人は誰もいません。それなのに、みんな、数について語っており、数について何事かを知っています。しかも、こうした知識は証明までして得られるのだから、絶対確実なのだ、と考えています。プラトン、アリストテレスをはじめ、主要な哲学者は、数学のこうした特徴に哲学的問題を見出してきたわけです。この演習では、すぐれた入門書であるシャピロのThinking about Mathematics(邦訳 金子洋之『数学を哲学する』)を取り上げます。主として、プラトン、アリストテレス、カント、ミルなどの歴史的部分を読んでいきながら、数学のどこに哲学的な問題があるのか、理解を深めることが授業のねらいです。
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授業の方法
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毎回、担当者を決めて、Shapiro, Thinking about Mathematicsを少しずつ読んでいきます。プラトンやカントのテキストの関連箇所もあわせて読みます。
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履修条件
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なし
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事前学習・授業計画コメント
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担当者以外の人も、テキストの予習をして、授業に参加してください。
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その他
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教科書
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なし。プリントや資料を配布します。
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参考書
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Stewart Shapiro,
Thinking about Mathematics: The Philosophy of Mathematics
, Oxford University Press
, 2000
スチュワート・シャピロ著 金子洋之訳
『数学を哲学する』
筑摩書房
2012年
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成績評価の方法 及び基準
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平常点(20%)
、
授業内テスト(50%)
、
授業参画度(30%)
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