科目名  哲学演習6
          
  
1 単位  
 
哲学科  
2~4 年  
後期 
選択必修 
教員名  真船 えり 
授業テーマ
ヒュームにおける情念と共感 
授業のねらい・到達目標
18世紀英国の哲学者David Humeの"A Treatise of Human Nature"『人間本性論』第2巻「情念について」の一部を精読し、その方法論と問題意識に則して、愛と憎しみの間接情念と共感に関する議論を検討します。テキストの精読、検討を通して、ヒュームの議論を理解し、情念論の構想と、知性論や道徳論との関連についても考察します。 
授業の方法
最初の回にガイダンスと概説を行い、2回目以降は、担当者を決めてテキストを少しずつ精読しながら、ヒュームの議論について検討し、具体的な事例について皆で考えます。 
履修条件
哲学演習5を履修していること。 
事前学習・授業計画コメント
中才敏郎著「ヒューム」(『哲学の歴史 第6巻 知識・経験・啓蒙【18世紀】』中央公論新社 2007年、209-282頁)により、ヒュームの全体像について情報を共有し関心をもってください。 
授業計画
1
後期ガイダンス、『人間本性論』第2巻「情念について」の概説 
2
ヒュームにおける情念論の構想(1); "Treatise"演習 
3
ヒュームにおける情念論の構想(2); "Treatise"演習 
4
ヒュームにおける情念論の構想(3); "Treatise"演習 
5
ヒュームにおける間接情念――愛と憎しみ(1); "Treatise"演習 
6
ヒュームにおける間接情念――愛と憎しみ(2); "Treatise"演習 
7
ヒュームにおける間接情念――愛と憎しみ(3); "Treatise"演習 
8
ヒュームにおける間接情念――愛と憎しみ(4); "Treatise"演習 
9
ヒュームにおける間接情念と共感(1); "Treatise"演習 
10
ヒュームにおける間接情念と共感(2); "Treatise"演習 
11
ヒュームにおける間接情念と共感(3); "Treatise"演習 
12
ヒュームにおける間接情念と共感(4); "Treatise"演習 
13
後期のまとめ;授業内試験と解説 
14
課題学習 
15
総括 
その他
教科書
David Hume (eds. by D.F. & M.J. Norton),  A Treatise of Human Nature :Oxford Philosophical Texts , Oxford University Press , 2000 , 1st edition
デイヴィッド・ヒューム著、石川徹・中釜浩一・伊勢俊彦訳  『人間本性論 第2巻 情念について』  法政大学出版局  2011年  第初版
デイヴィッド・ヒューム著、大槻晴彦訳  『人性論(三)情緒に就いて (岩波文庫)』  岩波書店
テキストはプリントを配布します。 
参考書
中才敏郎編  『ヒューム読本』  法政大学出版局  2011年  第新装版
上記以外の参考書は授業のなかで紹介します。 
成績評価の方法
及び基準
平常点(70%) 、 授業内テスト(30%)
コメント[平常点のなかに、テキストを読む当番を少なくとも1回は担当することが必須条件として含まれます。毎回の授業で議論に参加することが平常点となり、最終回に行う授業内試験と合わせた総合評価となります。]
オフィスアワー
講師室にて授業の前後。