授業テーマ
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論理形式の分析
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授業のねらい・到達目標
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論理をめぐっては、興味深い問題がいろいろあります。例えば、 結論が前提から「必ず」出てくるというときの、論理の「必ず」は、他の種類の「必ず」とどこが違うのか、また、その違いは何に由来するのか、などなど。こうした問題に関心をもってもらうために、この授業では、日本語や英語の文の論理形式を分析していきます。そして、妥当性、真理関数、条件法、量化、必然性といった重要な概念の理解を深めるとともに、そこに見出される哲学的問題を少しずつ考えていきます。それによって、論理の哲学の入門を果たすことが、この授業の目標です。
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授業の方法
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半分講義、半分演習になります。セインズブリー『論理形式:哲学的論理学入門』をもとにして、プリントや資料を配布します。その内容を解説した後、プリントに付された問題を解いたり、考えたりします。
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履修条件
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なし
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事前学習・授業計画コメント
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授業終了時に出される課題を解いて、次回の授業時に提出してください。
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授業計画
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1
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論証の妥当性とは?
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2
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妥当性のいくつかの重要な性質
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3
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形式性と論理語
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4
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真理関数
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5
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「ならば」をめぐる諸問題
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6
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真理関数的でない接続表現
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7
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条件法と確率
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8
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同上
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9
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量化表現
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10
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解釈と妥当性
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11
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存在量化
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12
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全称量化
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13
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授業内試験と解説
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14
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課題学習
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15
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総括
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その他
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教科書
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なし。プリントや資料を配布します。
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参考書
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Logical Forms : An Introduction to Philosophical Logic
, Blackwell
, 2001
, 2 edition
飯田隆
『言語哲学大全1 論理と言語』
勁草書房
1987年
戸田山和久
『論理学をつくる』
名古屋大学出版会
2000年
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成績評価の方法 及び基準
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平常点(20%)
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授業内テスト(50%)
、
授業参画度(30%)
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