科目名  宗教学特殊講義3
          
  
2 単位  
 
哲学科  
2~4 年  
前期 
選択必修 
教員名  合田 秀行 
授業テーマ
神秘主義的人間観の比較研究 
授業のねらい・到達目標
東西の宗教者、特に神秘主義的傾向を特徴とする人物に着目して、その主要な著作を紐解きながら、彼らが人間存在をどのように位置づけていたか、比較宗教の視点も踏まえながら、考察を試みることを目的とする。 
授業の方法
担当教員が作成したプリント(含原典からの和訳等)に基づいて、講義形式で進める。随時、質疑応答の時間を設けるので、積極的な発言を期待する。映像資料も使用する予定である。 
事前学習・授業計画コメント
配布するプリントを予め読んで、講義に臨むこと。 
授業計画
1
ガイダンス 神秘主義・神秘体験に関する諸見解の概観 
2
アウグスティヌス(1)その生涯とキリスト教的人間観の特徴 
3
アウグスティヌス(2)『告白』『三位一体論』などの講読 
4
エックハルト(1)その生涯とキリスト教神秘主義的人間観の特徴 
5
エックハルト(2)『神の慰めの書』『説教集』などの講読 
6
ルーミー(1)その生涯とイスラーム神秘主義的人間観の特徴 
7
ルーミー(2)『ルーミー語録』などの講読 
8
シャンカラ(1)その生涯とインドのヴェーダーンタ学派的人間観の特徴 
9
シャンカラ(2)『ウパデーシャ・サーハスリー』の講読 
10
ロンチェンパ(1)その生涯とチベット密教ゾクチェン的人間観の特徴 
11
ロンチェンパ(2)『三十の心からなる戒め』の講読 
12
空海(1)その生涯と密教的人間観の特徴 
13
空海(2)『即身成仏義』『秘密曼荼羅十住心論』『性霊集』などの講読 
14
課題学習 
15
統括・質疑応答 
その他
教科書
担当者が作成したプリントを配布する。 
参考書
可藤豊文  『神秘主義の人間観』  法蔵館  1995年
その他、授業で随時、紹介する。 
成績評価の方法
及び基準
平常点(40%) 、 レポート(60%)
コメント[各自で1人の人物をテーマとして選択して、講義の内容を十分に踏まえてレポートを作成すること。詳細は、講義内で指示する。]