科目名  日本文学史3
          
  
2 単位  
 
 
1~4 年  
後期 
選択 
教員名  内海 紀子 
授業テーマ
ミメーシス論としての昭和文学史 
授業のねらい・到達目標
『種蒔く人』帝都震災号外(大正12年)が予見した大衆社会状況の到来から、ベルリンの壁崩壊と昭和天皇崩御を回想した篠原一『ゴージャス』(平成10年)に透かし見えるサブカルチャーとの融合へ。いわば〈世俗化〉の諸段階でもあった昭和文学史において、文学の基点となる「私」の意識は、「他」としての現実や外界といかに関わったか。ミメーシス(描写)論の観点からテクストを読みます。 
授業の方法
基本的に講義形式です。授業中に、コメント・意見などを記してもらうレスポンスペーパーを配布します。   
事前学習・授業計画コメント
毎回講義の最後に次回の講義内容を解説します。そこで言及された関連資料や参考文献を事前に読み、問題意識をもって講義に参加するようにしてください。   
授業計画
1
オリエンテーション―昭和/文学/史を構想する 
2
第一次大戦後の文学思潮 
3
プロレタリア文学の隆盛 
4
モダニズム文学の諸相 
5
文芸復興の時代 
6
〈私〉小説の展開 
7
日本への回帰―戦争とナショナリズム 
8
戦時下の文学 
9
占領下としての〈戦後〉 
10
無頼派の作家たち 
11
戦後派の実存と思想 
12
感受性のコスモロジー 
13
サブカルチャーとJ文学 
14
授業内試験と解説(1) 
15
授業内試験と解説(2) 
その他
教科書
特になし。授業中にプリントを配布します。   
参考書
授業中に適宜指示します。   
成績評価の方法
及び基準
平常点(20%) 、 授業内テスト(60%) 、 授業参画度(20%)
コメント[第14回もしくは第15回に授業内試験を実施します。平常点に関してはレスポンスペーパーへの取り組みを参考にします。]
オフィスアワー
授業終了後、教場にて。