科目名  基礎演習2
          日本文学基礎演習2
  
1 単位  
 
 
2 年  
後期 
必修 
教員名  紅野 謙介 
授業テーマ
林芙美子の短編を読む  
授業のねらい・到達目標
エッセイや小説はすべて言葉から出来ている。ここでは林芙美子のテクストに即して、どのような言葉の仕組みや仕掛けがなされているかをできる限り詳細に分析する。あわせて文学研究のためのスキルと方法、資料発表や論文作成のための技術を学習する。 
授業の方法
はじめの数回は講義形式で行なうが、その後は担当を決めて、資料を作成し、口頭発表、質疑を行なう演習形式とする。積極的な取り組みと活発な議論、楽しい脱線が実現するようにしたい。  
履修条件
受講希望者についてはガイダンス時に受講申込用紙を受け取り、必要事項を記入の上、4月6日(金)17時50分までに国文学科事務室に提出すること(人数調整を行う)。受講許可は4月9日(月)8時50分頃、国文学科掲示板に示す。 
事前学習・授業計画コメント
最初の数回は、林芙美子の「放浪記」冒頭などを入り口に小説の言葉を細かく分析する方法を講義する。過去の批評や研究の調査、問題点の発見、分析のしかた、資料作成の方法などを指示する。その後、「晩菊・白鷺・水仙」(講談社学芸文庫)に収録された短篇小説を材料に学生たちに発表報告してもらう。受講人数によって1回の発表者数やスケジュール等が変わるが、必ず1回は発表担当になることを覚悟すること。毎回コメンテーター役も決めておくが、聞き手のときも対象のテクストを読み、質問や意見を出す。発言の時間がなかったものはレビューシートでコメントする。学期末には発表や質疑をふまえて、レポートを書く。  
授業計画
1
ガイダンス、林芙美子について 
2
小説の言葉を分析する方法 
3
調査や分析、発表について 
4
発表①:「晩菊」をめぐって1 
5
発表②:「晩菊」をめぐって2 
6
討議:「晩菊」をめぐって 
7
発表③:「白鷺」をめぐって 
8
討議:「白鷺」をめぐって 
9
発表④:「水仙」をめぐって1 
10
発表⑤:「水仙」をめぐって2 
11
討議:「水仙」をめぐって 
12
発表⑥:「骨」をめぐって1 
13
発表⑦:「骨」をめぐって2 
14
討議:「骨」をめぐって 
15
まとめ 
その他
教科書
林芙美子  『晩菊・白鷺・水仙 (講談社文芸文庫)』  講談社  1992年
 
成績評価の方法
及び基準
平常点(30%) 、 レポート(50%) 、 授業参画度(20%)
オフィスアワー
第1回の授業時に指示する。