科目名  古筆研究2
          
  
2 単位  
 
 
2~4 年  
後期 
選択 
教員名  前田多美子 
授業テーマ
古筆を鑑賞、その書風をわかり、歴史的背景、筆者推定の方法を学ぶ。 
授業のねらい・到達目標
主要な古筆の筆の跡を追体験し、読むことを通じて、書風、筆者の個性、古筆の時代性を深く理解する。さらに、古筆が尊重されてきた背景、歴史を知る。  
授業の方法
日本書道史上の代表的な古筆やその同筆遺品を、写真などによって、まず熟視、そして読む。他の古筆と比較しながら、書風の特徴を把握する。さらに、現時点で明らかになっている資料・史料を読む。それをもとにして、古筆の書写年代、筆者を推定していく。 
履修条件
受講希望者数が教室定員を超過した場合は人数調整を行うので、必ず第一回目の授業に出席すること。 
事前学習・授業計画コメント
前の回に配布する古筆の図版プリントは、よく読んでから授業に臨むこと。
毎回配布のレジメは、その都度、よく整理して、完全に理解しておくこと。 
授業計画
1
古筆学の基礎知識 
2
高野切第二種と源兼行 
3
高野切第一種の筆者推定 
4
高野切第三種の筆者推定と行成様 
5
11世紀半ばの古筆のまとめ(個性と時代性) 
6
藍紙本万葉集と藤原伊房 
7
元永本古今集と藤原定実、そして済円 
8
一筆一切経と藤原定信 
9
本願寺本三十六人家集(寄合書き) 
10
11世紀後半から12世紀にかけての古筆のまとめ
(個性と時代性) 
11
藤原伊行と『夜鶴庭訓抄』 
12
藤原教長と『才葉抄』 
13
伏見天皇と尊円親王、そして『入木抄』 
14
まとめ 
15
試験 
その他
教科書
レジメプリント、資料配布 
参考書
小松茂美編  『日本書道辞典』  (二玄社)
小松茂美著  『古筆』  (『小松茂美著作集』21・旺文社)
 
成績評価の方法
及び基準
平常点(50%) 、 授業内テスト(50%)