科目名  特殊研究ゼミナール2
          
  
1 単位  
 
 
3 年  
後期 
必修 
教員名  紅野 謙介 
授業テーマ
尾崎士郎とその周圏 
授業のねらい・到達目標
もはや尾崎士郎は忘れられた作家のひとりと言っていいだろう。しかし、堺利彦ら売文社への関与、高畠素之ら国家社会主義者との交流、獄中記によるデビュー、宇野千代との結婚離婚、馬込文士村や梶井基次郎との三角関係、川端康成との友情、徳田秋声への敬愛など、その周圏には1920年代から30年代にかけての文学史的エピソードが層をなしている。戦時下の国策文学との関わりについても改めて追究していくべきであろう。こうした観点から尾崎士郎をひとつの素材として、同時代の文学現象を読み解いていきたい。 
授業の方法
尾崎士郎の小説やエッセイ、回想を軸にしながら、その周囲の作家をふくめたテクスト群を対象に、講義と発表を組み合わせた授業を行う。よく読むことと書くことを課題とする。学期前に「人生劇場 青春篇」と「小説四十六年」は必ず通読しておくこと。pdfファイルでダウンロードできるようにする(不明な人は紅野まで連絡を)。 
履修条件
受講を許可された3年生のみ履修可。それ以外で受講を希望する者は、特殊研究ゼミナール1(前期)の第1回目の授業で申し出ること。  
事前学習・授業計画コメント
この授業のねらいや進め方をめぐるガイダンスの後、発表の順序やテーマについて協議する。2回目からさっそく発表に入る。担当は事前に連絡する。 
授業計画
1
ガイダンス 
2
尾崎士郎について 
3
「小説四十六年」の第1章「文壇進出以前」をめぐって1 
4
「小説四十六年」の第1章「文壇進出以前」をめぐって2 
5
「小説四十六年」の第2章「大森時代」をめぐって1 
6
「小説四十六年」の第2章「大森時代」をめぐって2 
7
「小説四十六年」の第3章「人生劇場時代」をめぐって1 
8
「小説四十六年」の第3章「人生劇場時代」をめぐって2 
9
「小説四十六年」の第4章「東奔西走時代」をめぐって1 
10
「小説四十六年」の第4章「東奔西走時代」をめぐって2 
11
「人生劇場 青春篇」1 
12
「人生劇場 青春篇」2 
13
戦中の尾崎士郎1 
14
戦中の尾崎士郎2 
15
まとめ 
その他
教科書
コピーかpdfで配布する。 
成績評価の方法
及び基準
平常点(40%) 、 レポート(40%) 、 授業参画度(20%)
オフィスアワー
第一回目の授業のときに指示する。