科目名  ドイツ語基礎演習3
          ドイツ語基礎演習3
  
1 単位  
 
 
2 年  
前期 
必修 
教員名  宮澤 義臣 
授業テーマ
レベルアップドイツ語! 
授業のねらい・到達目標
1年時に学習したドイツ語に磨きをかけます。読む・話す・書く・聴くの4技能を繰り返しながら既習の文法事項を振り返ります。さらに中級文法へ橋渡しをします。ドイツ語を使える楽しさを体験していきましょう。
ドイツ語検定3級合格レベルの実力を目指します。 
授業の方法
読む・話す・書く・聴くの4技能の問題を繰り返しながら,既習の文法を完全なものにします。
なお,予習として毎回ドリルを課します。講義時にドリルをチェックします。(評価に入ります。)このドリルを実践することで,講義時の学習を円滑に,かつ理解を深める布石となります。 
事前学習・授業計画コメント
独和辞典を必ずお持ちください。
文法事項や変化語尾に自信のない人は1年時に学んだ信頼できる教科書や参考書を持参されるようお勧めします。 
授業計画
1
読む(発音と綴り)
綴りを読めばほとんど発音できるのがドイツ語。それを実体験する時間です。 
2
話す(発音の復習)
聞いた音を文字にしましょう。何の苦もなくスラスラドイツ語を発音することは十分可能です。 
3
書く(名詞と動詞の変化)
名詞の性と数,動詞の現在人称変化の様々なパターンを徹底的に復習します。迷わず人称変化できるようにします。 
4
聴く(前置詞)
けっこう選択に迷うのが前置詞ですね。ならば実例をヒアリングして使い方を習得してしまいましょう。 
5
読む(名詞の格変化,kein)
格変化は面倒?いえいえ,4種類(性と数)×4つの格=16の枠の中で語尾変化のパターンは5つしかないのですよ。問題は覚え方にあります。 
6
話す(形容詞の変化)
学生さんは一番嫌がる語尾変化ですね。表を丸暗記しようとするからです。ちゃんとしたルールの下に判断すればほぼ完璧に語尾変化できますよ。 
7
書く(中域の語順など)
作文で赤を入れられるのが中域の語順。うやむやになんとなく書いているからです。明確な判断基準を身につけましょう! 
8
聴く(Partikelverb)
いわゆる分離動詞というものをきちんと認識するためにヒアリングします。 
9
読む(分詞と冠飾句)
文章語で歯が立たなくなる要素のおおきなものがコレです。ルールを身につけてこんなものは征服してしまいましょう。 
10
話す(話法の助動詞)
何度も話すことで話法の助動詞の人称変化と使い方をマスターしちゃいましょう! 
11
書く(現在完了形)
過去のことを聞かれてきちんと答えられるように練習します。過去分詞を習得するために書きます。 
12
聴く(再帰表現)
ヒアリングを通して,再帰表現を認識し,前置詞目的語を聞き取り的確な言語分析ができるように訓練します。 
13
授業内試験と講評
試験の概要は12回授業でお知らせいたします。 
14
聴く(教室外学習)
ビデオ教材を通してドイツ語の質問にドイツ語で答えていただきます。インターネットで答案を提出していただく予定です。 
15
いままでのまとめ
今学期に学んだことを再確認します。 
その他
教科書
市販の教科書は使いません。様々な文法書や練習問題をプリントして配布し使ったり,教員の自作プリントで学びます。 
参考書
Ursula & Rudolf Hoberg,  Duden Pur Deutsche Grammatik :Duden Pur , Dudenverlag, Mannheim , 2011 , 1 edition
C.Zorach, C.Melin & E. A. Kautz,  English Grammar for Students of German :The O&H Study Guides , The Olivia and Hill Press , 2009 , 5 edition
Bruce Donaldson,  German An Essential Grammar :Essential Grammars , Routledge , 2007 , 1 edition
ドイツ語文法の規範は何と言っても Duden の文法書です。しかしDer Duden 4 Grammatik は2年生では読みこなすのは大変です。最近コンパクト版として登場した Duden Pur Deutsche Grammatik は学校文法の延長線上にありますが,よく書けている参考書です。手帳サイズで体裁も Moleskin の手帳のようにファッショナブル。是非カバンに忍ばせておきたいものです。

English Grammar for Students of German はアメリカの大学生がドイツ語を学ぶときにぶち当たる疑問に丁寧に答えた文法書です。たった178ページの中に様々な基本的な解説(日本だったら独文科の学生が質問したら恥ずかしいようなあまりにも初歩な文法まで!)が英語とドイツ語の例文で対照的に載っているのが非常に役立ちます。

German An Essential Grammar は著者がドイツ語のみならずオランダ語,アフリカーンス語の研究者で英語のネイティヴであるゆえにとても的を得た文法解説と例文を載せています。痒いところに手が届く文法書で,特に統語論(Syntax)については日本語で書かれたどの文法書よりもコンパクトかつ有意義な内容です。ドイツ語をマスターしたい方はDuden文法とともに座右の書にすべき本です。 
成績評価の方法
及び基準
平常点(20%) 、 授業内テスト(80%)
コメント[授業内テスト(13回目)は必ず受験してください。
平常点には予習復習用ドリルの提出,授業終了時に課す課題の提出状況,授業への参加度が含まれます。(授業に出て座っているだけでは点数はつきません。)
欠席が多いと平常点が加算されず成績評価に大変不利になりますので,御注意を。]
オフィスアワー
火曜日の昼休み時間,授業の後などに受け付けます。
上記以外に電子メールでも受け付けます。(miyazawa@lit.tamagawa.ac.jp)