科目名  社会学概論2
          社会学概論2
  
2 単位  
 
社会学科  
1 年  
後期 
必修 
教員名  松岡 雅裕 
授業テーマ
社会学概論2(後期)では、社会学研究の発展ともいうべき集団と組織の社会学、および社会の構造(社会階層・階級)とその変動を理解する。 
授業のねらい・到達目標
前期で習得した社会学原理(行為理論)を踏まえ、集団と組織の社会学、そしてマクロな社会構造のメカニズム(社会階層・階層変動・階級理論等)を学ぶ。 
授業の方法
前期(社会学概論1)同様、講義形式が中心となる。授業内容に則したテキストを使用するので、毎回必ず持参するように。
また、授業内容の理解度をチェックする意味で、随時授業内小テストを実施する場合がある。 
事前学習・授業計画コメント
社会学研究の発展形ともいうべき領域を扱う。つまり、多数の人々が集合することによって生じる(一個人の行為には還元できない社会的特性としての)集合的創発性、および社会的格差の形成に関してである。 
授業計画
1
ガイダンス(行為の集合的創発性と社会の構造について) 
2
集合現象の三状態(集団・組織・未組織集団)と集団類型論(テンニース、クーリー、マッキーヴァー、高田保馬の諸理論) 
3
実証的小集団論(ホーソーン実験、ソシオメトリー)が教えるもの 
4
集団研究の諸命題(認知的バランス理論、認知的不協和の理論、リーダーシップ論等) 
5
マックス・ヴェーバーの『支配の社会学』と近代官僚制組織理論 
6
現代の官僚制組織理論(マートン、ブラウ、グールドナーの諸見解とコンティンジェンシー理論) 
7
近代組織理論(バーナード=サイモン理論) 
8
未組織集団論の歴史的意義と大衆社会の病理(中間集団無力説と過剰同調説) 
9
現代の集合行動論(スメルサーの「価値付加の論理」) 
10
社会階層の理論(社会的資源の配分、機会の公平さと格差、社会移動等) 
11
階層構造の変動(産業化と脱工業化)とエリート理論(エリート=マス図式と多元主義権力理論) 
12
階級の理論(社会構成体と階級意識)と資本主義社会の未来(帝国主義とイデオロギー) 
13
学習到達度の確認 
14
使用教科書の講読による学習内容の整理・確認 
15
学習到達度に対する講評と総括 
その他
教科書
松岡雅裕ほか  『行為、構造、文化の社会学』  学文社  2011年  第一版
教科書に沿って授業を進行させるので、毎回必ず教科書を持参のこと。 
参考書
授業中に指示する。 
成績評価の方法
及び基準
試験(70%) 、 授業内テスト(10%) 、 授業参画度(20%)
オフィスアワー
社会学科松岡雅裕研究室。曜日・時間等は授業中に指示する。