授業計画
|
1
|
ガイダンス:本講義の概要を解説し,併せて進め方,成績評価等の説明を行う。
|
2
|
序論:環境問題の出現が,社会と社会を研究する学問(社会学を含む社会科学全般)に与えた影響について論じる。
|
3
|
環境問題の歴史(1):第2次世界大戦までの環境問題の歴史について,伝統社会と近代社会との関わりから論じる。
|
4
|
環境問題の歴史(2):第2次世界大戦後から1970年代までの環境問題の歴史について,農村社会と都市社会との関わりから論じる。
|
5
|
環境問題の歴史(3):1970年代から現在までの環境問題の歴史について,産業社会と消費社会との関わりから論じる。
|
6
|
環境破壊の社会的メカニズム(1):公害問題を例に取り上げ,その範囲の拡大過程と問題の不可視化の進行について論じる。
|
7
|
環境破壊の社会的メカニズム(2):経済成長と環境破壊。経済的合理性に基づいた市場メカニズムの発展が,その外部に社会的損失としての環境問題をもたらすことを論じる。
|
8
|
環境破壊の社会的メカニズム(3):社会的ジレンマとしての環境問題。個人の合理的選択の集合が,社会的には非合理的な結果をもたらすという「社会的ジレンマ論」を検討する。
|
9
|
環境問題と社会運動(1):エネルギー問題と脱原子力運動。社会の動脈であるエネルギーの転換と,核エネルギー問題について論じる。
|
10
|
環境問題と社会運動(2):廃棄物問題とリサイクル運動。最終処分場から見た現代の大量消費社会のあり方と,リサイクル運動の展開および限界を論じる。
|
11
|
環境問題と社会運動(3):「環境正義」の観点から,環境を巡る差別と権力の問題について論じる。
|
12
|
現代社会と自然環境(1):自然保護運動と「保全主義」および「保存主義」の基本的な立場について論じる。
|
13
|
現代社会と自然環境(2):コモンズと生活環境。森,川,海への連続した生態系の保全について,流域の自然と人間の生活環境との関わりから論じる。
|
14
|
現代社会と自然環境(3):経済開発中心の発展から「持続可能な発展」への転換を試みる「環境主義」と「エコロジズム」の思想について論じる。
|
15
|
まとめ:議論の要点を総括し,今後の人間と自然との関わりについて論じる。
|