授業テーマ
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コミュニケーションの理論
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授業のねらい・到達目標
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人間のコミュニケーションにおける発話(あるいは振る舞い)は何らかの事実を記述した命題とは異なり、多くの場合それがおかれた文脈に依存して意味を変えるものである。 本講義では、その動態性を社会学がどのようにとらえてきたのかを検討する。具体的にはJ.ハーバーマスのコミュニケーションに関する議論、ウィトゲンシュタイン派エスノメソドロジーの方法、G.ベイトソンの知見に触れるのだが、その際に周辺領域、特に集合論や分析哲学についても見ていくことになる。
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授業の方法
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講義形式で行うが、受講生と教員あるいは受講生同士の議論も採り入れたい。ただし、講義と関係のない発話行為は授業妨害という「行為遂行的発言」とみなされ、教室から退出願うことになる。
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履修条件
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なし
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事前学習・授業計画コメント
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事前に論理学と分析哲学の入門書に目を通しておくと講義内容の理解が飛躍的に容易になるだろう。
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授業計画
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1
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ガイダンス
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2
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「言う」ことは「行う」こと--言語行為論
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3
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意味と文脈--コミュニケーション的行為
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4
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コミュニケーション的行為におけるメタメッセージ
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5
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討議倫理について
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6
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日常生活を解剖する--エスノメソドロジーとは何か
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7
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ギルバート・ライルと日常言語学派
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8
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心の社会学に寄せて--ウィトゲンシュタイン派エスノメソドロジー
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9
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精神とは何か
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10
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言明にもタイプがある--論理階型理論
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11
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コミュニケーションの袋小路--ダブルバインドとその諸帰結
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12
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学習とコミュニケーションのタイプ
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13
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精神、あるいは心とは何か。気持ちを表現するとはどういうことか。
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14
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「KY」と言うな--コミュニケーションの仕方についての言及
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15
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まとめ
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その他
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参考書
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授業内で適宜指示する。
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成績評価の方法 及び基準
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試験(100%)
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オフィスアワー
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ガイダンス時に指示する。
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