科目名  教育人間学
          
  
2 単位  
 
 
2~4 年  
前期 
選択 
教員名  下司 晶 
授業テーマ
人間の「成長・発達」を「臨床」の観点から理解する 
授業のねらい・到達目標
 教育学は、「教え・学ぶ」ことを研究の主題としますが、教育人間学は、より広い意味で「人間の成長・発達」を読み解くという特徴があります。
 「臨床の知」を参照しつつ、人間の成長・発達に関する理解を深めることが、授業の目的です。
 授業が終了する頃には、教育や子どもの発達についてより深く理解できるだけでなく、映画やドラマ、マンガやアニメなども、「深読み」が出来るようになっているはずです。 
授業の方法
 講義を中心に、学生によるディスカッションやプレゼンテーションなどの形式を取り入れます。
 また、視聴覚資料なども活用していく予定です。
  
事前学習・授業計画コメント
 毎時、1時間程度の予習/復習が必要になります。
 授業内ミニレポート(1回の予定)の準備に1日~数日程度の時間を要します。
 最終レポートには、数日ないしそれ以上の準備が必要です。
 授業計画は、受講生の要望を踏まえて変更する可能性があります。 
授業計画
1
イントロダクション ―― 教育人間学・入門   
2
「発達」とは何か?(1) ―― 個人と社会/子どもと大人   
3
「発達」とは何か?(2) ―― 個体主義(ピアジェ)と関係主義(ワロン) 
4
「臨床」とは何か? (1) ――「患者」とは誰か   
5
「臨床」とは何か? (2) ――『臨床の知とは何か』   
6
デカルト的世界観とハイデガー的世界観 
7
「発達」と「臨床」の小括 
8
トラウマとPTSD / フロイト(1)  
9
フロイト (2) - エディプス・コンプレックスと道徳性の発達 
10
アドラー ―― 劣等コンプレックスと人生のスタイル    
11
ユング ―― 個人的無意識と集合的無意識  
12
ボウルビィ ―― 母子関係 
13
複数の関係性から読み解く 
14
授業のまとめ 
15
教育人間学的思考の試運転  
その他
教科書
①中村雄二郎  『臨床の知とは何か (岩波新書)』  岩波書店  1992年
②小此木啓吾  『フロイト思想のキーワード (講談社現代新書)』  講談社  2002年
③河合隼雄著/河合俊雄編  『ユング心理学入門―“心理療法”コレクション〈1〉 (岩波現代文庫)』  岩波書店  2009年
①②③の指定教科書は、すべて購入すること(③は培風館版でもよい)。
未読の場合、単位は認定されない。
①第1回~第7回に使用。
②③第8回から第15回に使用。 
参考書
①中村雄二郎  『術語集 ―気になることば (岩波新書))』  岩波書店  1984年
②鈴木晶  『フロイトからユングへ ――無意識の世界 (NHKライブラリー)』  日本放送出版協会  1999年
教科書①が難しい場合は、参考書①を読むこと。
教科書②③が難しい場合は、参考書②を読むこと。
その他、適時、提示します。毎回の配布資料にブックガイドをつけますので、ぜひ読んで下さい。 
成績評価の方法
及び基準
平常点(50%) 、 レポート(50%)
コメント[ ただし、いずれかの評価が最低基準に満たない場合、単位修得が認められない場合がります。]
オフィスアワー
 開講時に伝えます。 
備考
 ①初回授業(イントロダクション)には必ず出席すること。
 ②毎回感想などを記入してもらいます。記述内容は授業中に公表することもあります。
 ③公欠等の条件は授業初回で提示します。