科目名  教育学基礎論1
          
  
2 単位  
 
 
1 年  
前期 
必修 
教員名  末冨 芳 
授業テーマ
「20歳の考現学‐多角的な質的調査の手法を学ぶ‐」 
授業のねらい・到達目標
この授業では、初年次導入教育として、教育学を体系的に学んでいくための基礎を習得することをめざす。次の項目について十分習得することが期待される。
 大学の授業と高校の授業の違い/大学生の生活と学業の関係/ノートの取り方/論述式の試験問題への答え方/レジュメの書き方(形式や工夫)/小論文・レポートの書き方/文献の引用ルールや註の付け方/剽窃や盗用の問題性/図書館の図書利用の仕方/図書館の図書の分類/図書館での端末利用の仕方/日大文理のOPACの利用法
 前期では聞き取り(インタビュー調査)と読み取り(文献調査)を中心としたリサーチ・スキルの獲得に重点を置く。図書館利用の際に、新聞記事や雑誌記事の検索など、データベース利用方法も習得する。
 今年度は、身近な人々の「20歳」当時の状況を、インタビューだけでなく生活状況や時代背景も含めて調査し、理解を深めることを課題として設定する。それとともに、今の「20歳(大学生)」のおかれた状況を相対的に位置付け、特徴を把握することにも重点を置く。
 なお本演習の成果は、7月のオープンキャンパスにおける公開プレゼンテーションにて、関係者および高校生に公表することを前提とする。 
授業の方法
グループを形成し、グループ内での活動を中心とする。またグループ間で意見交流をすることで、リサーチ・スキルの向上を目指す。 
履修条件
同一教員の教育学基礎論1・2をセットで履修すること 
事前学習・授業計画コメント
毎回、2時間程度の事前学習・課外学習が必要となる。 
授業計画
1
テーマを理解する:考現学、質的調査とは 
2
親以上世代の「20歳」(1)‐インタビューの手法を学ぶ・インタビューの依頼方法‐ 
3
親以上世代の「20歳」(2)‐インタビューの視点・インタビューをレポートにする方法‐ 
4
親以上世代の「20歳」(3)‐ビジュアル資料の重要性‐ 
5
第1回レポート提出、レポートの相互評価 
6
研究者としての素養を高める(1)‐年代別の「若者論」検索,ビジュアル資料の探索‐ 
7
研究者としての素養を高める(2)‐年代別の「若者論」読解、文献読解レジュメの書き方‐ 
8
研究者としての素養を高める(3)‐多角的な質的調査と推理力・想像力‐ 
9
第2回レポート(文献読解レジュメ)提出、レジュメ発表会、日大インタビュー調査の分担 
10
日大インタビュー調査(1)‐インタビューの依頼と実施、「20歳の考現学」レポートのまとめ方‐ 
11
公開プレゼンテーションにむけて(1)‐パワーポイントの作成方法‐ 
12
「20歳の考現学」レポート提出、演習のリフレクション(「20歳の昔と今」に関する省察) 
13
公開プレゼンテーションにむけて(2)‐優秀レポート報告会、パワーポイントによる報告会(予行演習)、レポート集刊行作業の打ち合わせ‐ 
14
レポート集の作成(1) 
15
公開プレゼンテーション 
その他
参考書
桜井厚  『インタビューの社会学―ライフストーリーの聞き方』  せりか書房  2002年
桜井 厚 ・小林 多寿子   『ライフストーリー・インタビュー―質的研究入門』  せりか書房  2005年
 
成績評価の方法
及び基準
平常点(30%) 、 レポート(40%) 、 授業参画度(30%)
オフィスアワー
木曜日9:00~10:30。その他の時間についてはsuetomi@cameo.plala.or.jpにアポをとってください(携帯可)。