授業テーマ
|
学校関係者評価で学校改革に参与する -ヒアリング、データ分析を通して-
|
授業のねらい・到達目標
|
この授業では、2年次までに習得した教育学研究の基礎的スキルを使いこなしながら、専門論文の読み方を学ぶとともに、教育学の特定の分野や課題について、考察を深めていく。 具体的には、学校関係者評価に直接的に携わり、専門的な知識・理解と合わせながら学校の抱える課題や対応について考察する。
|
授業の方法
|
教育学演習3でおこなった学校支援ボランティア事務局の管理・運営を継続しながら、学校関係者評価を本格的に始動する。 学校関係者評価については、授業時間内外にヒアリングを実施し、2泊3日の合宿でアンケートのデータ分析・解析をおこなう(1月上旬)。授業時間内だけでは、このプロジェクトは完結しない。各自の空き時間を利用して、積極的に参加・協力しあうことが不可欠である。また、専門図書を読むことについては、前期と同様におこなっていく。
|
履修条件
|
同一教員の教育学演習3・4をセットで履修すること
|
事前学習・授業計画コメント
|
まず、教育学演習3に引き続き、学校支援ボランティア事務局(「この指とまれ☆」:http://www.geocities.jp/sugizemi_v/)の運営をおこないつつ、組織・システムついて、アイデアを出し合いながら改善策を探る。 なお、後期のゼミ活動の中心は学校関係者評価である。生徒・保護者・教師へのヒアリングを丹念におこない、当該学校の課題を吸い上げるとともに、アンケートデータを処理・解釈する作業をおこない、学校の評価ポイントと課題点を洗い出し、翌年の学校運営に活かすための報告書の原案を作成する。そのためには、何度も学校に足を運び、授業を見学し、生徒や教師を観察するなど、密着した「取材・調査」が必要となる。また、データ処理の方法(SPSS)やデータの読み方などを習得する。 学校関係者評価に必要な取材・調査は10月頃から少しずつ開始し、12月上旬には実施したアンケートの分析等に入る。データの入力作業や検討などには、相当な時間を要することをあらかじめ覚悟してほしい。 また、調査した結果は、1月上旬(例年、1月5~9日の間の2泊3日)に合宿をおこない、ここで討論をおこないながら報告書をまとめる。この合宿が本演習の集大成となる場面なので、原則としてこの合宿には全員の参加を求める。 これらの諸活動を通して、さまざまな課題に直面することが予想されるが、それを学生が自ら考え解決していくことが、この演習の最大の目的であり意図である。そのためにも、学生の積極的な参加姿勢が求められる。
|