授業テーマ
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顔の認知
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授業のねらい・到達目標
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私たちは、日頃、顔に特別な注目を払い、顔から対人コミュニケーションにかかわる様々な情報を読み取っている。「顔」は、その意味で私たちにとって重要な認知対象である。本講では、普段意識せずに何気なく行っている「顔の認知」のメカニズムを学ぶとともに、人間の適応の中核として機能する認知システムについてより深い理解を得ることを目標とする。
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授業の方法
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講義形式を予定。
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事前学習・授業計画コメント
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教科書は特に指定しないが、下記の参考書などを各自で入手して事前に予習をして欲しい。具体的には、各自で用意した専門書の中の、各回のテーマに該当する章を読み、その章で学ぶべき点は何かを事前に考えるとともに、そこに登場する新しい概念や専門用語について下調べしておくことが望ましい。
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授業計画
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1
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ガイダンス
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2
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顔認知の特別性:顔に対する乳児および大人の反応について
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3
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顔の特別性にかかわる神経科学的証拠
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4
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顔知覚の不思議:顔によって生じる錯視現象
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5
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顔の倒立提示効果とその意味
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6
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顔の合成効果について
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7
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顔のポップアウト現象:系列処理か並列処理か?
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8
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顔の認知的処理の流れ:全体から部分へ
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9
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顔と空間周波数成分
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10
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顔の情報処理モデル:Bruce & Young のモデル
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11
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顔の記憶と照合過程について
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顔研究の展望
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13
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授業の中間まとめ(1)・理解度の確認(1)
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14
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授業の中間まとめ(2)・理解度の確認(2)
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15
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まとめ・講義内容の整理
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その他
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教科書
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指定しない。
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参考書
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吉川 左紀子、益谷 真、中村 真
『顔と心−顔の心理学入門−』
サイエンス社
1993年
竹原 卓真、野村 理朗
『『顔』研究の最前線』
北大路書房
2004年
上記以外のものも授業時に挙げる。
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成績評価の方法 及び基準
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授業内テスト(100%)
コメント[第13回または第14回に授業内テストを実施]
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