科目名  生体計測学
          
  
2 単位  
 
 
3 年  
前期 
選択 
教員名  斎藤 稔 
授業テーマ
細胞の構造と機能を見る 
授業のねらい・到達目標
生命の仕組みを知るには、細胞の構造や機能を見ることが不可欠である。この授業では、光学顕微鏡の原理や種類など「細胞を見る」技術の基礎について学ぶ。次に、脳活動のイメージングなど、生体観察の事例を通して生命現象の一端に触れる。 
授業の方法
各種顕微鏡の原理を理解するための物理的基礎を身に付けた後、生体観察の事例をなるべく多くの図や写真を使用して紹介する。教科書は定めず、随時参考書を指示する。それを参考に、興味のある点については自ら納得がいくまで調べてもらいたい。 
履修条件
なし 
事前学習・授業計画コメント
授業終了時に与える課題について調べ、授業の復習をすること。指示があれば、レポートを作成し提出すること。また、授業終了時に次回授業範囲を説明し資料を配布するので、それを参考にして予習をしておくこと。 
授業計画
1
ガイダンス
幾何光学の基礎:光の基本的性質、レンズの結像式、横倍率・角倍率、収差 
2
光学顕微鏡の基本原理(1):光学顕微鏡の構成と結像原理、光学顕微鏡の種類 
3
光学顕微鏡の基本原理(2):光学系の機能、光学系の性能(倍率,開口数,分解能,焦点深度) 
4
波動光学の基礎:光の波動的性質、偏光、光の干渉と回折、透明な物体(位相物体)を見る方法 
5
種々の光学顕微鏡(1):暗視野顕微鏡、偏光顕微鏡、位相差顕微鏡、微分干渉顕微鏡 
6
種々の光学顕微鏡(2):蛍光顕微鏡、レーザー共焦点顕微鏡 
7
生体観察の実際(1):細胞の構造を見る 
8
生体観察の実際(2):細胞の機能を見る 
9
光学顕微鏡の限界:レンズによる光の回折、分解能の限界 
10
高分解能顕微鏡:電子顕微鏡、原子間力顕微鏡 
11
生体機能のイメージング技術(1):膜電位イメージング、カルシウムイメージング 
12
生体機能のイメージング技術(2):1分子イメージング 
13
学習内容のまとめと質疑、授業内試験(1) 
14
学習内容のまとめと質疑、授業内試験(2) 
15
総括、試験の解説と補足 
その他
教科書
なし 
参考書
曽我部正博・臼倉治郎編  『バイオイメージング』  共立出版
 
成績評価の方法
及び基準
レポート(30%) 、 授業内テスト(40%) 、 授業参画度(30%)
コメント[第13回もしくは第14回に授業内試験を行う]
オフィスアワー
8号館A106号室 随時