授業テーマ
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物質のナノ構造の観測法と表面科学の基礎を学ぶ
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授業のねらい・到達目標
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原子分子の集合体(クラスター)、タンパク質、ウイルス、固体表面、半導体素子の構造はナノスケールの研究対象である。固体表面はナノスケールの構造をもち、触媒などいろいろな作用場になる。本授業では物質のナノ構造の観測・分析方法の原理および表面科学の基礎から応用までを学ぶ。
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授業の方法
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講義内容をプリントして配布し、解説を加えながら受講者と共に読む。研究テーマの背景と現状を出来るだけ易しく説明する。
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事前学習・授業計画コメント
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化学結合、結晶構造、反応速度論など化学と物理の基礎をマスターしていることを前提とする。
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授業計画
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1
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序: ナノスケールの科学。物のスケール、光の波長、電子の波長について
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2
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真空と真空技術
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3
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分子線、質量分析、原子・分子クラスターの作成
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4
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光による観測:光学顕微鏡、レーザー干渉顕微鏡、蛍光顕微鏡、光近接場顕微鏡など
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5
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電子による観測:電子顕微鏡、分析電顕
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6
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固体表面の構造:原子配列の測定、電子回折と走査トンネル顕微鏡(STM)
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7
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表面の電子構造:仕事関数
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8
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表面分析(蛍光X線分光、X線光電子分光、オージェ電子分光など)
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9
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固体表面への分子の吸着・脱離、吸着分子の振動分光
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10
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ラングミュア吸着速度式
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11
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多層吸着を含む吸着速度式
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12
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表面化学反応Ⅰ、酸化、還元、触媒など
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13
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表面化学反応Ⅱ、エッチング、CVD
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14
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表面接合、界面反応
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15
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マイクロマシン(MEMS)
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その他
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教科書
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資料を配布。
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参考書
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小間篤・八木克道・塚田・青野正和
『表面の化学 (表面科学シリーズ)』
丸善
1994年
村田好正
『表面物理学 (朝倉物理学大系)』
朝倉出版
2003年
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成績評価の方法 及び基準
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レポート(20%)
、
授業参画度(80%)
コメント[出席状況を重視する。レポートによって点数が加算される。]
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オフィスアワー
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適宜指示する。原則、講師室にて。
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