科目名  固体化学
          
  
2 単位  
 
 
3 年  
後期 
選択必修 
教員名  小林 昭子 
授業テーマ
近年、機能性物質研究が盛んである。分子性結晶の物理的、化学的性質は、他の固体物質の特性とはかなり異なっている。最近では、分子性結晶の実際的な応用も広がりつつある。本講義では、分子性結晶について、精製や結晶成長から、結晶構造、電気的性質、磁気的性質、光学的な性質について平易に解説する。 
授業のねらい・到達目標
固体化学、固体物理の教科書では、分子性結晶についてあまり触れられていない。しかし分子性結晶に関する基礎研究では、日本は世界をリードしている。応用的な研究も広がりつつある。分子性結晶の基礎を身につけることが重要であり、本講義の目指すところである。 
授業の方法
講義をおこなう。 
授業計画
1
分子性結晶の精製と結晶成長 
2
分子間力(双極子分子間の相互作用、分散力、反発力) 
3
分子間力(電荷移動相互作用、原子ー分子ポテンシャル) 
4
分子性結晶の構造〔非極性、極性分子性結晶) 
5
分子性結晶の構造(電荷移動のある構造) 
6
分子性結晶の電気的性質(バンドモデル、超伝導体) 
7
分子性結晶の磁気的性質 
8
分子性結晶の誘電的性質 
9
分子性結晶の光学的性質(分光学的測定) 
10
分子性結晶の光学的性質(電荷移動スペクトル) 
11
分子性結晶中の化学反応 
12
分子性結晶の電気的性質(光伝導性、分子エレクトロニクス) 
13
結晶中の分子運動(X線構造解析、中性子散乱研究) 
14
結晶中の分子運動(磁気共鳴) 
15
試験 
その他
参考書
J. D. Wright著、江口太郎訳  『分子結晶』  化学同人  1991年
アトキンス著、千原秀昭、中村亘男訳  『アトキンス物理化学上、下』  東京化学同人  1998年  第6版
 
成績評価の方法
及び基準
試験(70%) 、 授業参画度(30%)
コメント[定期試験の他出席も重んじる。]