科目名  フランス語6
          フランス語6
  
1 単位  
 
 
2 年  
後期 
選択必修 
教員名  一川 周史 
授業テーマ
美しく精緻なフランス語で心の世界を探る。 
授業のねらい・到達目標
一年半の基本学習で、フランス語を介して高尚なフランス文化を味わう入り口まで来た。フランス文化は、文学、美術あるいは生活様式においても、16世紀以降ヨーロッパ、ひいては世界の模範でありつづけてきた。私の16年にわたるフランス体験と、様々な上質の文章に接することで、新しい世界を垣間見てもらいたい。辞書さえあれば大概の文は読みこなせるようにする。また、正確な翻訳をすることで日本語のレベルも高める。 
授業の方法
日本と決定的に異なるフランスの教育制度を知り、何故フランス語を国語として誇らしく思えるのか等を、最近の情報と16~20世紀の代表的な作家の名編の断片を拾ってこの国を理解し、フランス文化、フランス文学とその歴史にも触れていく。テキストは私が声を出して少しづつ読み、学生もできるだけそれに近い発音で繰り返し、それからニュアンスを捉えた日本語に訳す。発音と“名訳度”が採点の対象。幾らかでもフランス語で話せるようにももっていきたい。 
事前学習・授業計画コメント
今日のフランスを知るには、ほぼ毎日、朝(6時、7時、8時台)と昼(12時)の世界ニュースで『フランス2』を見るのが望ましい。テレビの美術特集も多いので、印象派、ロダンなど日本を含む全世界に決定的な影響を及ぼした仏人藝術家の作品に触れられる機会も多いのでなるべく見てフランス藝術への関心を高めて欲しい。前期に見た『脂肪の塊』『海の沈黙』やラ・フォンテーヌの寓話などは短編なので翻訳ででも読まれたい。 
授業計画
1
大統領選挙(2012年) 
2
Pascal,Racine,Molière(17世紀、フランス古典) 
3
"Grandes écoles"(指導的専門家養成大学校) 
4
Montesquieu,Voltère,Diderot(18世紀、啓蒙時代) 
5
おんな経営者(現仏経団連会長は女性) 
6
Rousseau,Beaumarchais(18世紀、ロマン主義への道) 
7
世界最大の化粧品会社L'Oréal 
8
Stendhal,Balzac,Hugo,Flaubert(19世紀の小説) 
9
外人部隊(フランスを守る高い身体能力をもつ雇われ人軍団。) 
10
Baudelaire,Rimbaud,Malarmé,Verlaine(19世紀の近代詩人) 
11
旧教と新教(Catholique et protestants) 
12
Zola,Maupassant,Proust,Gide(19世紀末から20世紀へ) 
13
ジャンヌ・ダルク(Jeanne d'Arc、16世紀初頭フランスを救った。今年は彼女の生誕600年) 
14
Apollinaire,Valéry,Sartre,Camus(20世紀の旗手)。出来れば16世紀以前にも少し言及する。 
15
Rouseau(明治日本の民権思想の源流)他、時間と要請次第で仏語の隣国ベルギーやカナダのケベックも 
その他
教科書
『A la page(今現在のフランス、2012年度版)』  朝日出版社  2012年  第1版
『レクチュールの冒険 (抜粋コピー)』  朝日出版社  2005年
購入するのは『A la page』の方だけ。『レクチュールの冒険』は作家を選んでコピーして適時挿入し、文学的、文学史的素養の基礎を作る。 
参考書
一川 周史  『動詞オンチではフランス語はわからない』  駿河台出版社  2005年  第4版
一川 周史  『名詞に弱くてはフランス語はわからない』  駿河台出版社  2007年  第2版
 
成績評価の方法
及び基準
平常点(80%) 、 授業参画度(20%)
オフィスアワー
金曜日 16:10~16:20 講師室(本館2階)