科目名  倫理学特殊講義2
          
  
2 単位  
 
哲学専攻  
前期課程  
後期 
選択必修 
教員名  藤本 隆志 
授業テーマ
和辻哲郎を読む(2) 
授業のねらい・到達目標
前期に引き続いて,和辻哲郎の「イデエを見る眼」(谷川徹三の評言)を自ら見ていこう。参考テキストは,和辻の多様な著作のいずれでもよいのであるが,とりあえず今回は『風土』か『鎖国』のいずれかを参加者の希望に応じて選定するとしよう。(下記の「授業計画」欄には,かりに『風土』を選択した場合の一例を記しておく。) 
授業の方法
参加した院生諸君が輪番で,あらかじめ指示されたテキスト部分の内容について理解しえた論点や疑問点を報告し,それらを巡って質疑応答や討論を行っていく。 
履修条件
なし(ただし,説明の重複を避けるためには,前期科目の「和辻哲郎を読む(1)」に参加していた経験のあるほうが望ましい) 
事前学習・授業計画コメント
『風土』輪読を選択した場合 
授業計画
1
ガイダンス,リポート当番の選定,風土概念と環境概念の繋がりについての事前説明ほか 
2
風土の現象 
3
人間存在の風土的規定 
4
3つの類型(1)モンスーン 
5
(2)沙漠 
6
(3)牧場 
7
モンスーン的風土の特殊形態(1)シナ(中国) 
8
(2)日本 
9
芸術の風土的性格 
10
風土学の歴史的考察(1)ヘルダーに至るまでの風土学 
11
(2)ヘルダーの精神風土学 
12
(3)ヘーゲルの風土哲学 
13
(4)ヘーゲル以後の風土学 
14
課題学習 
15
まとめ(批判的総括) 
その他
教科書
和辻 哲郎  『風土(または鎖国) (岩波文庫)』  岩波書店  1935年  第1~版
他に『和辻哲郎全集』全20巻(岩波書店刊,1978年刊)があるので,図書館等で適宜検索・参照できる。 
参考書
参考書については,必要があれば,教場で適宜指示する。 
成績評価の方法
及び基準
平常点(25%) 、 授業参画度(75%)
コメント[毎回参加し授業を盛り上げて楽しむことに意味があるので,各自の盛上度を高く評価する。]
オフィスアワー
火曜日の授業の前後(事前に申し込みのあるほうが有難い。E-mail: takfuj@chs.nihon-u.ac.jp)