科目名  宗教史特殊講義1
          
  
2 単位  
 
哲学専攻  
前期課程  
前期 
選択必修 
教員名  岩田 孝 
授業テーマ
仏教の深層意識の分析 
授業のねらい・到達目標
仏教の深層意識のなかで最も根底にあるのがアーラヤ識である。自我を認めない仏教徒にとってアーラヤ識は自己の在り方を担うものとなる。講義では、学生がそうしたアーラヤ識の概念を文献的に理解できるようになることを目標とする。 
授業の方法
講義形式 
事前学習・授業計画コメント
文献を読む際に、専門用語の理解が必要となる。これらの用語については、仏教語辞典を参照して調べておくことが望ましい。 
授業計画
1
仏教思想の梗概 
2
バラモン教と仏教との対立、西洋におけるインド思想の受容 
3
部派仏教および大乗仏教での心・意・識 
4
唯識説の梗概 
5
『成唯識論』『 摂大乗論』のテキストの説明 
6
識の転変の解説 
7
識の三種の転変(アーラヤ識・マナ識・前六識) 
8
アーラヤ識の由来 
9
無我とアーラヤ識 
10
実我(アートマン)の否定の論理 
11
識の転変(アーラヤ識)(『成唯識論』巻1の講読)1 
12
識の転変(アーラヤ識)(『成唯識論』巻1の講読)2、『 摂大乗論』との文献的比較。 
13
識の転変(アーラヤ識)(『成唯識論』巻1の講読)3 
14
課題学習 
15
総括 
その他
教科書
佐伯定胤  『新導 成唯識論』  法隆寺  1972年  第三版
長尾 雅人  『 摂大乗論 上 (インド古典叢書)』  講談社  1982年  第一版
授業の際にコピーを配布する。 
成績評価の方法
及び基準
平常点(30%) 、 レポート(50%) 、 授業参画度(20%)