授業テーマ
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シェークスピアと並び称されるイギリスの叙事詩人ジョン・ミルトンの『楽園の喪失』を精読する。後期は第8巻を読み通す。 文学作品として鑑賞し、叙事詩の特性を理解する。
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授業のねらい・到達目標
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大学院修士の学生にふさわしく、『オックスフォード・イングリッシュ・ディクショナリー(The Oxford English Dictionary)』を参照しつつ、ミルトンの詩の文法構造を理解する。更に英詩としてのミルトン作品を文学的に鑑賞しつつ、イギリス文学の本質に迫る。到達目標は、OED を参照して、必要な情報を入手するなど、OED を使いこなすことができるようになること。また、文法構造を理解して、ある一定の詩のまとまりを日本語に翻訳することができるようになること。
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授業の方法
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学生が輪番制で内容を分担し、該当箇所を精読、OED を使いこなして、文法構造などを説明し、自分の翻訳を皆に提示して、それについてdiscussion形式で意見を交換しあい、知識を共有のものとする。それに対して担当教師が、当該箇所に関する文学批評などを提示して釈義する。半期に一度くらい、学生は自分が問題箇所と見なす部分を中心に発表を行う。
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履修条件
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本講座の意図について十分理解し、積極的に参加する意志のある学生であること。
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事前学習・授業計画コメント
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学生は前もって自分の担当する箇所についてOED を参照し、必要事項をリポートにしてまとめておくこと。また、難解な箇所については、既に出版されている翻訳書などを参照し、自分の問題意識の有りどころ、及び、理解不十分な箇所について明確にしておく必要がある。
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