授業テーマ
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「ローマ」の磁場――審美的ロマンスとしての『大理石の牧神』
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授業のねらい・到達目標
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ホーソーンの『大理石の牧神』(1860)の舞台であるローマには、西洋の重層的な思想・文化が醸成するへレニズム及びヘブライズム的な「磁場」がある。この場所で「幸運な堕落」("Fortunate Fall")の問題を巡って、人間にとっての罪の意味というテーマが追究されていく。ホーソーンの最後の完結長篇であるこの作品には、カトリック的な寛容さに対する作家の共感が示唆されていると思われる。芸術家たる登場人物たちの審美的な関係を丁寧に読解し、分析していく。
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授業の方法
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毎回2名の院生は、自分のパート分のハンドアウト(A4版)を用意し、それを元に発表していく。その後、引用した原文の解釈を巡って、クラス内で議論を展開していく。(なお、2年計画の読了の予定で、今年が1年目となる。今年は、第23章まで読了する。)
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授業計画
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1
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ガイダンス
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2
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『大理石の牧神』精読と議論(1)
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3
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『大理石の牧神』精読と議論(2)
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4
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『大理石の牧神』精読と議論(3)
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5
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『大理石の牧神』精読と議論(4)
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6
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『大理石の牧神』精読と議論(5)
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7
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『大理石の牧神』精読と議論(6)
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8
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『大理石の牧神』精読と議論(7)
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9
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『大理石の牧神』精読と議論(8)
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10
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『大理石の牧神』精読と議論(9)
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11
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『大理石の牧神』精読と議論(10)
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12
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『大理石の牧神』精読と議論(11)
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13
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授業内試験と解説
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作品(原書)の予習的読解
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まとめと質疑
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その他
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教科書
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Nathaniel Hawthorne,
The Marble Faun:
, Penguin Classics
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参考書
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授業時に、適宜指示する。
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成績評価の方法 及び基準
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平常点(10%)
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授業内テスト(70%)
、
授業参画度(20%)
コメント[最後の授業内試験では、英文解釈力を問うテストを行う予定。さらに発表や授業への参加度などと合わせて総合的に評価する。]
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オフィスアワー
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開講時に指示する。
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