授業テーマ
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天皇制公教育の展開と終焉の史的考察
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授業のねらい・到達目標
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従来の日本教育史研究においても、日本の近代教育と天皇制とは一体不可分のものとしてとらえれている。なかでも、教育勅語は、戦前日本の教育理念を定めた基本的文書として、その成立過程を中心に研究が進められてきている。その一方で、明治憲法・教育勅語に基づく立憲君主としての天皇から象徴天皇へと転成を遂げた天皇制に至る過程で、天皇制と教育とがどのような関係にあったのかを考察した研究は然程多いとはいえない。本授業では、この点を意識しながら、教育勅語とともに天皇制公教育の道具立てとして機能した御真影を取り上げ、御真影の下付政策と学校における管理方法の変遷を中心にしながら、天皇制と学校との関係を1870年代から1950年代を通史的に検討し、明治後期から大正期、昭和前期(戦時下)、そして戦後における天皇制と教育の関係の変遷を実証的検討したい。 なお、受講生には、一つの研究をまとめるうえでの研究テーマや研究の枠組みの設定や先行研究批判、そして論述の方法などを修得してほしい。
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授業の方法
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基本的には講義形式の授業とする。適宜、史料や原稿の検討などを行いたいと思っている。
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授業計画
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1
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ガイダンス
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2
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課題の設定と視座
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3
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先行研究概観1
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4
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先行研究概観2
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5
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史料と研究方法1
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6
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史料と研究方法2
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7
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明治期における学校と御真影の関係史研究1
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8
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明治期における学校と御真影の関係史研究2
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9
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大正期における学校と御真影の関係史研究1
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10
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大正期における学校と御真影の関係史研究2
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11
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昭和前期における学校と御真影の関係史研究1
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12
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昭和前期における学校と御真影の関係史研究2
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13
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戦後教育改革期の学校と御真影の関係史研究1
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14
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戦後教育改革期の学校と御真影の関係史研究2
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15
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まとめ
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その他
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成績評価の方法 及び基準
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平常点(65%)
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授業参画度(35%)
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