授業テーマ
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業績・競争の理論的・社会的系譜を考える
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授業のねらい・到達目標
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現在、日本でもアメリカでも能力主義・競争主義を重視したテスト政策が展開されている。国・政府のみならず、なぜ人は個人の業績や能力を過大に評価するのか。それは、「人を人の有用性」で評価し、人と人の絆や協同性、社会性を過小評価することであろう。今日のテスト政策を支える社会的基盤や思想史的基盤を多様な角度から考察してみたい。
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授業の方法
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一次資料を読みながら、討論形式で授業を考える。受講者は、自らの課題とトピックを決めて自由に発表する。
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履修条件
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特になし
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事前学習・授業計画コメント
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毎回、次の授業内容を提示するので、各自、事前学習を徹底すること。特に、一次資料にあたって原文を確認することが望ましい。
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授業計画
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1
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ガイダンス
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2
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デユーイの「社会性概念」(知識から経験へ)
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3
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カウンツの進歩主義教育思想
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4
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知能検査やアチーブメント・テストの登場
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5
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アメリカのテスト政策NCLB法とRace to the Top政策の意味するもの
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6
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日本のテスト政策
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7
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地方自治体のテスト政策(1)
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8
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地方自治体のテスト政策(2)
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9
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東京都のテスト政策
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10
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首長主導型教育改革のゆくえ(ニューヨークとシカゴの事例)
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11
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首長主導型教育改革のゆくえ(大阪府の教育改革)
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12
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自由研究発表①②
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13
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自由研究発表③④
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14
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日米教育改革の理論と原理(「有用性」重視の意味するもの)
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15
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総括と討論
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その他
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参考書
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北野秋男
『「アメリカ公教育思想形成の史的研究」』
風閒書房
2003年
第1版
田中智志・北野秋男他
『「ペダゴジーの誕生」』
多賀出版
1999年
第1版
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成績評価の方法 及び基準
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平常点(30%)
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レポート(50%)
、
授業参画度(20%)
コメント[平常点、レポート、授業への参画度など総合的に評価する]
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オフィスアワー
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授業の前後に行う。メールでの問い合わせでも良い。 kitano@chs.nihon-u.ac.jp
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