科目名  学習心理学特論
          学習心理学特論
  
2 単位  
 
心理学専攻  
前期課程  
前期 
選択 
教員名  河嶋 孝 
授業テーマ
行動は何によって変化するのか。 
授業のねらい・到達目標
学習心理学は、人間の学習の法則を探り、人間の行動を変容させる手法を検討する領域である。実験心理学にとどまらず、臨床、教育、福祉などにも関わっている。この科目では、主として学部で学習心理学を履修していない人を対象として、教科書に沿って、学習心理学の基礎を説明する。 
授業の方法
教科書は定評のある概説書であるが、難易度は高い。2008年5月に日本語版第3版が出版された。教科書の各章について、1回に1章ずつ要約を提出してもらい、それにもとづいて討論や講義を行う。随時教員が履修者に質問したり、履修者同士の討議を行うので、履修者はあらかじめ予習しておくことを必要とする。履修者は全員教科書(4000円+税)を購入すること。 
履修条件
特になし。 
事前学習・授業計画コメント
学部で学習心理学を履修していない人は、下記の本を読んでおけば、教科書が読みやすくなる。
小野浩一(2005)行動の基礎(培風館)、実森正子 ・中島定彦(2000)学習の心理(サイエンス社)
行動分析学に対する批判とそれに対する回答を知りたければ、下記の本が参考になる。
W.T.オドノヒュー  ・K.E.ファーガソン(2005)スキナーの心理学(二瓶社)
 
授業計画
1
学習心理学の流れと、スキナーに始まる行動分析学の位置づけを講義した後で、第1章「はじめに」の要約を配布する。 
2
第2章 単純概念、単純連合、単細胞 
3
第3章 生得的行動パターンと馴化 
4
第4章 古典的条件づけの基本原理 
5
第5章 古典的条件づけの理論と研究 
6
第6章 オペラント条件づけの基本原理 
7
第7章 強化スケジュール:実験的分析と応用 
8
第8章 回避と罰 
9
第9章 オペラント条件づけの理論と研究 
10
第10章 刺激性制御と概念形成 
11
第11章 比較認知 
12
第12章 観察による学習 
13
第13章 運動技能の学習 
14
第14章 選択行動  
15
第15章 まとめ 
その他
教科書
J.E.メイザー(磯博行・坂上貴之・川合伸幸訳)  『メイザーの学習と行動 (日本語版第3版)』  二瓶社  2008年  第3版
 
参考書
小野浩一  『行動の基礎: 豊かな人間理解のために』  培風館  2005年  第1版
実森正子 ・ 中島定彦  『学習の心理: 行動のメカニズムを探る (コンパクト新心理学ライブラリ 2)』  サイエンス社  2000年  第1版
W.T.オドノヒュー ・ K.E.ファーガソン(佐久間徹監訳)  『スキナーの心理学: 応用行動分析学の誕生』  二瓶社  2005年  第1版
 
成績評価の方法
及び基準
平常点(70%) 、 授業参画度(20%) 、 授業中の質問に正解できること。(10%)
コメント[平常点としては、毎回の要約をレポートとして簡潔かつ正確にまとめているかどうかを評価する。]
オフィスアワー
e-mailを利用されたい。kawashima@gssc.nihon-u.ac.jp