科目名  犯罪心理学特論
          犯罪心理学特論
  
2 単位  
 
 
 
後期 
選択 
教員名  渡部 正 
授業テーマ
犯罪臨床についての実践的な研究と学習 
授業のねらい・到達目標
近年,心理臨床家が警察,司法,矯正,医療,スクールカウンセリング等の多くの分野で非行・犯罪関係の事例にかかわる機会が多くなって来ていることに鑑み,担当者の非行・犯罪臨床とスクールカウンセラーとしての経験を生かした,より実践的なテーマを中心に授業を展開する。 
授業の方法
主に次の5つの方法による。(1)講義 (2)ケース研究(鑑別、鑑定) (3)心理治療・処遇の実践例 (4)小課題についてのグループ討議とレポート作成 (5)矯正施設,裁判所の見学。 
事前学習・授業計画コメント
(1)初回オリエンテーションで授業内容,授業の進め方,成績評価,参考文献等必要な情報提供を行う。
(2)授業のテーマについては,受講生の要望によって変更する。 
授業計画
1
犯罪心理学の課題と研究方法の問題 
2
各種犯罪理論の概説 
3
最近の少年非行の特質(攻撃性の変容の視点を中心に) 
4
ケース研究 (1)いじめ被害の高校生の火炎瓶投棄事件(鑑別) 
5
ケース研究 (2)浪人生による両親殺し事件(簡易鑑定) 
6
ケース研究 (3)高機能自閉症の青年によるストーカー事件(情状鑑定) 
7
心理治療・処遇 (1)個別カウンセリング(学校におけるブリーフセラピー) 
8
心理治療・処遇 (2)少年院におけるTグループ 
9
学校臨床における非行問題 
10
犯罪者プロファイリング 
11
犯罪被害者支援をめぐろ問題(修復的司法を含む) 
12
非行・犯罪にかかわる心理職 
13
更生保護における心理職 
14
矯正施設の見学 
15
「まとめ」としてのレポート作成 
その他
教科書
笠井達夫・桐生正幸・水田恵三編  『犯罪に挑む心理学』  北大路書房  2003年  第2版
福島 章  『犯罪心理学入門』  中公新書  1985年  第6版
藤川洋子  『少年非行の深層』  筑摩書房  2005年  第1版
 
参考書
『平成23年度版『犯罪白書』』  法務総合研究所  2011年
『非行臨床の実践 (生島 浩  松村 励)』  金剛出判  1999年  第2版
久米 直人  『プロファイラー入門』  新風舎  2002年  第1版
 
成績評価の方法
及び基準
平常点(20%) 、 レポート(60%) 、 授業参画度(20%)
オフィスアワー
心理学研究室 授業後30分程度 
備考
犯罪心理学の研究者,非行・犯罪関係臨床家,臨床心理士免許取得予定者の受講を歓迎。