科目名  地形学実験2
          
  
1 単位  
 
 
2 年  
後期 
選択必修 
教員名  藁谷 哲也 
授業テーマ
地形を構成する岩石と土の性質 
授業のねらい・到達目標
 地形は岩石や土からなり(地形物質)、地形の変化はそれら物質の移動によって生じる。地形学の理解を深めるため、ここでは地形物質の基本的な性質を学びます。地形物質の分析に必要な各種の物性試験をマスターすることができます。 
授業の方法
 4~5人でグループをつくり、グループごとに土や岩石の物性試験を進める。試験結果は、各人がレポートとしてまとめる。試験は手順や要領によって,グループごとに作業時間が異なります。このため,グループによっては授業時間外に作業が及ぶことがあります。また,試験の種類によっては,授業時間以外の作業を伴います。 
履修条件
「地形学」および「地形学実験1」の履修者であること。実験機材の関係から受講定員あり。 
事前学習・授業計画コメント
 授業の方法で記述したように,試験の準備や結果を得るために事前・事後の作業が必要です。また,毎時間,授業の最後に次回実施する試験項目について説明するので,テキストを事前に読み,手法について理解しておくことが必要です。 
授業計画
1
ガイダンス 
2
地形と地形物質の物理的・力学的性質 
3
地形物質のサンプリングおよび試料調整法 
4
試料の整形および含水量試験 
5
比重試験と単位体積重量試験(1) 
6
比重試験と単位体積重量試験(2) 
7
応力とひずみ 
8
力学的性質の分析:シュミットロックハンマーによる岩石の反発強度の測定 
9
力学的性質の分析:岩石の超音波伝播速度の測定 
10
力学的性質の分析:岩石の圧裂引張試験(1) 
11
力学的性質の分析:岩石の圧裂引張試験(2) 
12
粒度試験(1) 
13
粒度試験(2) 
14
各種試験法の理解度の確認 
15
補足と総括 
その他
教科書
地盤工学会 土の試験実習書編集委員会編  『土質試験-基本と手引き-』  地盤工学会  2005年
 
参考書
千木良雅弘  『災害地質学入門』  近未来社  1998年
山口梅太郎・西松裕一  『岩石力学入門』  東京大学出版会  1980年
砕屑性堆積物研究会  『堆積物の研究法-礫岩・砂岩・泥岩-』  地学団体研究会  1983年
室 純子・石村貞夫  『EXCELでやさしく学ぶ統計解析』  東京図書  2001年  第7版
松倉公憲  『山崩れ・地すべりの力学』  筑波大学出版会  2008年  第1版
その他,講義中に紹介する. 
成績評価の方法
及び基準
レポート(60%) 、 授業参画度(40%)
コメント[ 授業参画度は,事前学習の理解程度,試験への積極的かかわりなどをみて評価します。また,レポートは各種の試験内容をデータシートとともにまとめたものです。一人ひとりが,計算や試験の内容を理解し,正しい結果が得られているかどうかを評価します。]
オフィスアワー
藁谷研究室:8号館4階A406室 火曜16:30-17:30 事前連絡すること。 
備考
白衣,関数計算機能付き電卓(携帯電話は不可)を持参してください。