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言語と文化1

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科目名 言語と文化1
旧カリキュラム名 言語と文化1(文学の現在)
教員名 尾崎 名津子
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業テーマ 日本近代・現代文学における地域・都市表象を考察する
授業のねらい・到達目標 本授業では日本近代・現代文学の作品読解を通して、作家たちがある特定の土地に対して向けた視線や、その言語化の方法を考察する。たとえば、異国に滞在した場合はどうか。2014年には日本人の海外渡航自由化から50周年を迎える。これを遠い過去の出来事と見るか否かは各人に依るが、それまで海外は決して気楽に行ける場所ではなかった。「留学/遊学」「取材」などの大義名分の下、作家達は海を渡ったのである。その体験の成果として作品を捉えたとき、そこに浮上する地域のイメージが担う意味を考えていきたい。また、書き手自身の〈故郷〉を作品化することも問題にする。
授業の方法 講義形式で行う。毎回リアクションペーパーの提出を求める。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 様々な作品を事前に読んでおくことが求められる。具体的には第1回の授業で指示する。
授業計画
1 ガイダンス
2 近代日本における〈旅〉
3 「留学/遊学」(1)――森鴎外『舞姫』
4 「留学/遊学」(2)――夏目漱石『倫敦塔』
5 「海外勤務(?)」――永井荷風『ふらんす物語』
6 「取材」――横光利一『上海』
7 〈故郷〉の描き方――織田作之助『夫婦善哉』(1)
8 〈故郷〉の描き方――織田作之助『夫婦善哉』(2)
9 温泉地の近代――織田作之助『続夫婦善哉』
10 非在の土地を書くこと――織田作之助『世相』
11 ルポルタージュの場合(1)開高健『声の狩人』
12 ルポルタージュの場合(2)堀田善衛『キューバ紀行』
13 堀田善衛と上海
14 堀田善衛とスペイン
15 まとめ
その他
教科書 授業内で適宜プリントを配布する。
参考書 授業内で適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 試験(50%)、平常点(50%)
オフィスアワー 授業終了後

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