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宗教史4

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科目名 宗教史4
教員名 岩田 孝
単位数    2 学年 1・2 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 哲学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業テーマ インド思想をバラモン教と仏教との思想的対立の視点から考察する。神話や神々への賛歌などをも取り入れながら哲学的な思惟を形成したウパニシャッド哲学に対して、それを批判する形で、仏教やジャイナ教などの諸学派の思想が展開した。本講義では、バラモン教的思想と仏教思想との相違を考慮に入れて、常住な存在に関する諸学派の思想の論点を考察する。考察に際しては、おもに以下の事柄を論題とする。
 ヴェーダの神々、ウパニシャッドの哲学(生命の原理に関する諸説)、サーンキヤ学派の二元論、大乗仏教の空性説、仏教の認識論など。
授業のねらい・到達目標 バラモン思想と仏教思想の対立点を理解することにより、他の思想(アジアや西洋における思想)の形成を学ぶための基礎を作り上げることを目標とする。
授業の方法 講義形式で行う。学生の発表の機会を設ける。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 参考資料としてプリントを配布する。学生がその資料の内容を整理して発表する機会を設ける。
授業計画
1 インドの哲学の特質
2 宗教と哲学の合一
3 ヴェーダの神々
4 多神教と一神教
5 一元論(創造の歌の解釈)
6 ウパニシャッドの哲学
7 シャーンディルヤのアートマン説(極大かつ極小なるアートマン)
8 輪廻の主体は何か。生命を維持する原理としての水(輪廻の二道説)
9 生命を維持する原理としての火(ヤージュナヴルキヤ説)
10 ウッダーラカ・アールニの有(sat)を原理とする説
11 サーンキヤの二元論への影響
12 仏教からのアートマン常住説への批判。
13 仏教の諸法空性説(1)
14 仏教の諸法空性説(2)
15 講義内容の整理
その他
教科書 中村元 『『インド思想史』』 岩波書店 1969年 第2版
金倉圓照 『『インド哲学史』』 平楽寺書店 1981年 第15版
服部正明 『『古代インドの神秘思想』』 講談社 2005年 第1版
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(100%)
第13回もしくは第14回に授業内試験を行う。

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