アジアの文化と社会２

授業テーマ	日本統治期台湾の歴史・文化・文学
授業のねらい・到達目標	近代日本の生成に大きく関わっていた台湾に関しては、歴史面でも、文化面でも、文学面でも、これまで学校教育の場で学ぶ機会がなかった。にもかかわらず、旧植民地問題は、今なお、さまざまな場面で問題になっている。その実態を歴史、文化、文学からさぐることで、台湾理解を深めてもらうことを目標とする。
授業の方法	日本の台湾領有から戦後初期までの約50年間の台湾を、さまざまな歴史資料や文学作品、さらに映像を通じて理解できるようになる。資料の探索や分析、活用方法が養われるようになる。

授業計画
1	台湾理解のための基礎知識
2	台湾住民の武力抵抗、霧社事件
3	台湾社会運動から台湾新文学運動へ
4	新聞雑誌や出版物の流通と、それを阻む台湾総督府の検閲制度
5	日本の内地作家の見た台湾(1)
6	日本の内地作家の見た台湾(2)
7	日本の内地作家の見た台湾(3)
8	日本の内地作家の見た台湾(4)
9	台湾人作家の活動(1)
10	台湾人作家の活動(2)
11	台湾人作家の活動(3)
12	皇民化政策に利用された映画「サヨンの鐘」の問題点
13	戦後初期の台湾-日本人の留用と引揚げの経緯
14	課題学習
15	補足説明・総括

その他
教科書	特に指定しない(必要な教材や資料はこちらで準備する)
参考書	河原功『台湾新文学運動の展開』研文出版 1997年河原功『翻弄された台湾文学』研文出版 2009年山口守ほか『講座台湾文学』国書刊行会 2003年その他、必要に応じて授業時に紹介する。
成績評価の方法及び基準	平常点(15%)、レポート(70%)、授業参画度(15%) 欠席が３分の１を超えた場合には成績評価しない。
オフィスアワー	授業終了時に教室で対応する。
備考	ほぼ毎時間、教材や資料を配布する。映像を見る場合には短い感想文を提出してもらう。出欠の確認は、教材や資料の配布をもって、また感想文などの提出で行う。欠席届は教務課を通じてのみ受け取る。