中国古代思想研究１

授業テーマ	自然と人間、秩序と欲望、善と悪、そして儒学と荀子
授業のねらい・到達目標	突然ですが、あなたの本性は善ですか、悪ですか。善だという人にお尋ねします。あなたのその「善」は何処から来たのですか。そしてそれは永久不変のものですか、それとも単なる偶然の、一時的なものですか。悪だという人にお尋ねします。あなたはその「悪」を疑いなく受け入れ、また安住することができますか。そしてその悪なる本性はもはや変えられないのですか。このような問いは、じつは中国古代思想における性善説と性悪説――人間をめぐる孟子と荀子との対比でもありますが、今学期は『荀子』の中に息づくもう一つの中国古代「儒学」思想を踏まえて、我々現代人の虚と実についても考えていけたらと思います。
授業の方法	講読と講義の併行

その他
教科書	使用するテキストについては授業初日に紹介します。
参考書	内山俊彦『荀子（講談社学術文庫）』講談社 1999年金谷　治・佐川　修『荀子（全釈漢文大系７，８）』集英社 1972年澤田多喜男・小野四平訳『荀子（中公クラシックスE２）』中央公論新社 2001年北京大学荀子注釈組『荀子新注』中華書局 1979年
成績評価の方法及び基準	試験(35%)、レポート(35%)、授業内テスト(15%)、授業参画度(15%) 予習・復習、そして授業参画度がすべての評価のモトとなります。是非、自主的な自己管理を心がけてください。