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社会学演習

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科目名 社会学演習
旧カリキュラム名 社会学演習
教員名 後藤 範章
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 通年 履修区分 必修
授業テーマ ビジュアル社会学と都市社会学のシンクロナイズ ―映像ドキュメンタリー「下高井戸/桜上水物語」の制作―
授業のねらい・到達目標 学部のある下高井戸・桜上水地域のヒト・コト・モノ(=地域資源)を発掘し、それを題材とする映像作品(ドキュメンタリー)を制作し、内外に向けて発表することを主軸に据える。同時に、1年次に養った社会学的リテラシー(社会学的に読み・書き・討論する作法や能力)のブラッシュアップを図ること、3・4年次の後藤ゼミ(映像フィールドワークに基づく「東京」と「東京人」の社会学的研究)のプレ・ゼミとしての側面を併せ持たせる。
授業の方法 ビジュアル社会学と都市社会学の視点・方法・理論を学んだ上で(映像作品の鑑賞も行う)、いくつかのグループを編成し、ビデオカメラやPC(映像編集ソフト)などを駆使して映像作品の制作に取り組む。取材・撮影・編集のノウハウ/テクニックに関しても、前期に実習を通して身につける。優れた作品に仕上がった場合は、学内での上映会(“シモタカ・ジョースイ映像祭”の開催)に留まらず、後藤研究室のウェブ上で公開すると共に、作品の水準に適したコンクールやコンペ、フェスなどに出展することも考えたい(「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」への出品実績あり)。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 教室となるメディアラボ内での授業とは別に、現場(フィールド)へ出向いての撮影やインタビュー、社会学科コンピュータ実習室での作業なども行う。前期と後期を明確に切り分け、前期は、映像を用いた「下高井戸/桜上水」の社会学的研究を行うための諸準備(ミニ映像制作の実習を含む)、後期は、映像制作と作品発表(「下高井戸/桜上水物語」の制作と上映)に取り組む。
演習で取り組むプロジェクトの理論的・方法論的な基礎を固めかつ応用力を高めるために、また演習の延長線上に位置づけているゼミナールに備える意味も込めて、同じ曜日・時限の前・後期に開講する後藤担当の「映像社会学」と「東京と東京人の社会学」をできる限り受講するようにして欲しい。
授業計画
1 ガイダンス――演習の進め方と年間スケジュールの決定
2 「下高井戸/桜上水」の社会学的研究のために――2012年度「下高井戸/桜上水」作品の視聴と制作にあたった学生(2012年度の演習生)との交流
3 「下高井戸/桜上水」の社会学的研究のために――都市社会学と映像(視覚)社会学の視点・方法・理論
4 映像表現とドキュメンタリー――TVドキュメンタリー番組の視聴と討議(1)
5 映像表現とドキュメンタリー――TVドキュメンタリー番組の視聴と討議(2)
6 映像作品づくりのプロセス(①企画:提案・採択・仮構成―→②取材:リサーチ・再構成・本取材・撮影・追加撮影―→③編集と仕上げ:キャプチャからレンダリングまで―→④発表:作品の公開)(1)
7 映像作品づくりのプロセス(①企画:提案・採択・仮構成―→②取材:リサーチ・再構成・本取材・撮影・追加撮影―→③編集と仕上げ:キャプチャからレンダリングまで―→④発表:作品の公開)(2)
8 ビデオ撮影のイロハとテクニック及び撮影実習(ステディカムやレフ板などの使い方を含む)
9 映像作品づくりのソフト(Adobe Premiere Pro)の使い方とノウハウ(実習を含む)――映像・音声データの取り込み(キャプチャ/入力)、編集:素材の吟味とシーケンスの構成・トリミングなど、演出:トランジション・エフェクト・モーション設定・合成・カラー補正など、タイトル・テロップ・エンドロールの作成、BGM・ナレーションの作成、作品の書き出し(レンダリング/出力)(1)
10 映像作品づくりのソフト(Adobe Premiere Pro)の使い方とノウハウ(実習を含む)――映像・音声データの取り込み(キャプチャ/入力)、編集:素材の吟味とシーケンスの構成・トリミングなど、演出:トランジション・エフェクト・モーション設定・合成・カラー補正など、タイトル・テロップ・エンドロールの作成、BGM・ナレーションの作成、作品の書き出し(レンダリング/出力)(2)
11 映像制作実習(ビデオ撮影・編集)――ミニ映像制作(1)
12 映像制作実習(ビデオ撮影・編集)――ミニ映像制作(2)
13 映像制作実習(ビデオ撮影・編集)――ミニ映像制作(3)
14 企画案のコンペ――社会学的視点や実現可能性等も加味して2,3点を選考し、ディレクター(=企画者)を決定
15 グループ編成(ディレクターのドラフト制を採用)とグループ別会議――仮構成、役割分担(ディレクター以外に、撮影担当、音声担当、照明&ナレーション担当、音響効果担当、編集担当など)、行程表などを決定
16 取材:リサーチ・再構成・本取材・撮影・追加撮影など(1)
17 取材:リサーチ・再構成・本取材・撮影・追加撮影など(2)
18 取材:リサーチ・再構成・本取材・撮影・追加撮影など(3)
19 取材:リサーチ・再構成・本取材・撮影・追加撮影など(4)
20 編集と仕上げ:キャプチャ・編集・演出・レンダリングなど(1)
21 編集と仕上げ:キャプチャ・編集・演出・レンダリングなど(2)
22 編集と仕上げ:キャプチャ・編集・演出・レンダリングなど(3)
23 編集と仕上げ:キャプチャ・編集・演出・レンダリングなど(4)
24 授業内での作品上映と修正作業(1)
25 授業内での作品上映と修正作業(2)
26 試写会と上映会リハーサル
27 作品の発表:ドキュメンタリー上映会の開催
28 合評会
29 全作品を収録したDVDの制作
30 まとめと総括(コンペ・フェスなどへの出品についての議論を含む)
その他
教科書 山登義明 『ドキュメンタリーを作る―テレビ番組制作・授業と実践』 京都大学学術出版会 2006年
山中速人 『ビデオカメラで考えよう―映像フィールドワークの発想―』 七つ森書館 2009年
参考書 町村敬志・西澤晃彦著 『都市の社会学-社会がかたちをあらわすとき-』 有斐閣 2000年
キャロライン・ノウルズほか(後藤範章完訳) 『ビジュアル調査法と社会学的想像力ー社会風景をありありと描写するー』 ミネルヴァ書房 2012年 第1版
成績評価の方法及び基準 レポート(20%)、授業参画度(30%)、映像作品や演習への貢献度(50%)
グループで制作した映像作品、演習への貢献度、出席状況、レポートなどを総合して評価する。
オフィスアワー 本館4F・後藤研究室前に掲示する。
備考 夏休みの初めに、後藤ゼミとの合同ゼミ合宿(3泊4日)を実施する。

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