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社会学特殊研究3

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科目名 社会学特殊研究3
教員名 鬼頭 春樹
単位数    2 学年    4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 社会学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業テーマ TVドキュメンタリー論・吉田直哉の仕事≪意味のある異常とはなにか≫
授業のねらい・到達目標 あなたが賢いTV視聴者になることを祈ってこの講座は設計されます。一言で云うとTVドキュメンタリーとは、視聴者が未だ経験のしたことのない「非日常性」の世界へ誘います。「未知との遭遇」と呼べるでしょう。そこに他者との出会いがあり、自己研鑽の緊張関係が生まれます。その日本における先駆者のひとりである吉田直哉(1931-2008)の仕事から13本の作品を選び、毎回学生諸君と視聴しながら、「私はドキュメンタリー制作者にとって何より必要なものは、20年前でも今でも≪意味のある異常を感じ取る能力≫だと思うのである」と考えた吉田の仕事を、私なりの「非日常性」論の立場から検証していきます。未知の世界に出会う緊張にみちた楽しみを君たちには、是非、授業を通して味わってもらうことを願っています。好奇心旺盛な若いときにしか経験できないことなのですから・・・。
授業の方法 DVDによる30分-45分程度のテレビ番組の視聴、解説から始まり、学生のみなさんとの意見と感想の交流で進みます。毎回、吉田直哉の残した膨大な仕事から、ドキュメンタリーあるいはドラマ的な手法をとったドキュメンタリーの秀作を選んで、視聴してもらいます。試験は学生諸君が口頭で4分以内に課題にこたえてもらう方法をとります。詳細は最初の授業で説明します。
授業計画
1 「日本の素顔・日本人と次郎長」(1958年)
2 「日本の美・日本の文様」(1961)
3 「現代の記録・廃墟」(1962)
4 「現代の記録・死者の来る場所」(1962)
5 特集「TOKYO」(1963)
6 「テレビ指定席・魚住少尉命中」(1963)
7 「明治百年・西洋音曲」(1968)
8 「未来への遺産・誰がどんな情念で①巨石との関係」(1974)
9 「NHK特集・遠野物語を行く第一部」
10 放送記念日特集「受話器の向こうのNHK」(1980)
11 「NHK特集・ジョバンニの銀河1983」(1983)
12 「NHK特集 21世紀は警告する 兵器の反乱」(1985)
13 「NHK特集 ミツコ 終わりあるいは始まり」(1987)
14 「NHKスペシャル 太郎の国を物語る」(1989)
15 試験を行います。口頭で課題に答えてもらいます。一人持ち時間は4分以内です。詳細は初回の授業で説明します。
その他
教科書 この講義では映像で描かれたDVDが教材です。文書で書かれた教科書は使用しません。
参考書 吉田直哉 『映像とは何だろうか (岩波新書)』 岩波書店 2003年
吉田直哉はエッセイストとしても秀で、数多くの著作を残しています。いくつかの本について、最初の授業で紹介します。学生諸君が購入するのはその後でいいでしょう。
成績評価の方法及び基準 試験(80%)、授業参画度(20%)
講義に出席し、活発に発言し、よく理解してくれる人を評価します。試験は口頭で課題について発表してもらいます。初回の授業で説明します。
オフィスアワー 初回の授業で講師の連絡先メールアドレスを紹介します。

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