考古学特殊研究７

授業テーマ	縄文時代文化研究
授業のねらい・到達目標	講義では、主に縄文時代の葬墓制研究の分野で学史に残る主要論文を取り上げ、この分野の研究がこれまでどのように行われてきたかを理解させるとともに、今後の研究を展望する。到達目標としては、葬墓制研究に関する先行研究を正しく理解し、それらを踏まえて論文執筆など今後の研究活動に反映させることができる能力を習得することにある。
授業の方法	葬墓制研究に関する個々の研究論文を講読しながらそれらの学史的意義、学ぶべき点、問題点などについて解説し、今後の研究の方向性等について考える。前期のテーマとしては、研究史と墓制論を予定している。
事前学修・事後学修，授業計画コメント	個々の研究論文のコピーについては、すべて事前に配布するので本文を熟読するとともに引用・参考文献等関係文献についても目を通しておくこと。

授業計画
1	ガイダンス・講義予定等
2	葬墓制研究①　研究史　　山田康弘　1999　「墓制論」『縄文時代』第10号
3	〃
4	〃
5	葬墓制研究②　墓制論（１）渡辺　誠 1973　｢埋葬の変遷｣　『古代史発掘』　２　講談社
6	（２）山本暉久　1985　「縄文時代の廃家葬」『古代』 80号
7	（３）堀越正行　1986　「京葉における縄文中期埋葬の検討」『史館』第19号
8	（４）高橋龍三朗　2007　「関東地方中期の廃屋墓」『縄文時代の考古学』９　同成社
9	（５）設楽博巳　1993　「縄文時代の再葬」『国立歴史民俗博物館研究報告』第49集
10	（６）新津　健　1999　「葬墓制研究　配石墓」『縄文時代』第10号
11	（７）鈴木保彦　1980　「関東・中部地方を中心とする配石墓の研究」『神奈川考古』第９号
12	（８）鈴木保彦　1986　「続配石墓の研究」『神奈川考古同人会10周年記念論集』
13	（９）鈴木保彦　2008　「縄文集落から独立する墓壙・墓域」『縄文時代』第19号
14	（10）鈴木保彦　2010　「関東地方の縄文集落の葬墓制」『葬墓制（縄文集落の多様性Ⅱ）』雄山閣
15	「葬墓制研究」の総括と問題点

その他
成績評価の方法及び基準	レポート(70%)、授業参画度(30%)