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映像文化論

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科目名 映像文化論
教員名 吉田 司雄
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 前期 履修区分 選択
授業テーマ 映画と恐怖、ホラー映画の精神史
授業のねらい・到達目標 19世紀末に誕生した映画は、その初発期から恐怖を志向してきた。本講義では蒸し暑い夏に向けて、怪奇と恐怖をめぐる映画史の一端を垣間見る。とはいえ、苦手な人もいるので、ホラー映画の怖さを堪能できると期待されても困る。今日的なホラー映画ではなく、スプラッター隆盛以前へと目を向けたい。映画史に関する基本的知識を習得すると共に、社会的文化的背景にも目を向けながら、映像を批評的に読む力、自らの意見を説得的に表現できる力を身につけることが目標となる。
授業の方法 講義形式。パワーポイントを用いるが、画面を印刷したものは配布しない。授業中に短い映画批評を書いてもらったり、抜き打ち小テストを行うこともあるかもしれない。できるだけ多様な映像資料を参照しながら授業を進める予定なので、それらを通して映画と演劇に関する関心を深めてほしい。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 以下の授業計画はあくまでも仮のもので、受講生の関心なども考慮しながら取り上げるテーマをセレクトしてゆく。参照すべき文献、観てほしい映画名を次々提示するので、積極的に課題に取り組んでほしい。映画鑑賞の時間ではないので、主体的に映画に向き合うことが必要であることを自覚して受講すること。
授業計画
1 映画誕生前夜、見世物の19世紀
2 『カリガリ博士』とドイツ表現主義
3 『魔人ドラキュラ』、ユニヴァーサル・ホラーの誕生
4 『フランケンシュタイン』、表象の変容
5 『透明人間』、進化論と退化論
6 『ジキル博士とハイド氏』、パラマウントの挑戦
7 『キングコング』、RKOの挑戦
8 『狼男』と『キャットピープル』
9 『ブードゥリアン』、ゾンビ映画を遡る
10 『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』、ゾンビ映画の変容
11 『回転』、心霊映画の始まり
12 東アジア世界の怪談と映画(1)
13 東アジア世界の怪談と映画(2)
14 『東海道四谷怪談』の映画史
15 教場での確認テスト&レポート試験
その他
教科書 特になし。
参考書 四方田犬彦 『映画史への招待』 岩波書店 1998年
小中千昭 『ホラー映画の魅力』 岩波書店 2003年
一柳廣孝・吉田司雄(編) 『映画の恐怖』 青弓社 2007年
その他、教場で随時紹介する。
成績評価の方法及び基準 平常点(30%)、授業内テスト(30%)、授業内レポート(40%)
授業出席が単位修得の大前提。平常点及び授業内テストで一定の点数に達しなかった者は、レポートを採点対象としない。

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