西洋史特講１

授業テーマ	アメリカ史・日米関係史
授業のねらい・到達目標	アメリカにおける歴史観・歴史意識の変遷を例題として、アメリカ史をどうとらえるかという問題を考えてみたい。史学史そのものを、それぞれの時代の性格・価値意識を表す思想史として読み取ることを通して、アメリカ史の流れを概観する。黒人・インディアン史などマイノリティの歴史にも触れてみたい。また、近現代の日米関係についても並行的に考察する。
授業の方法	講義形式を基本とするが、履修者の人数によってはセミナー形式なども取り入れる。
履修条件	西洋史特講２を継続して履修することが望ましい。
事前学修・事後学修，授業計画コメント	定期試験の他に、授業期間中にテキストの一部を指定してレポートの提出を求める。

授業計画
1	第1回　ガイダンス・イントロダクション
2	第2回　インターネットを活用する歴史研究法
3	第3回　日米関係史（１）黒船から戦争と占領へ
4	第4回　日米関係史（２）戦後史と日米同盟
5	第5回　保守主義－自由と民主主義の歴史像（１）ピューリタニズムの歴史意識
6	第6回　保守主義－自由と民主主義の歴史像（２）ＷＡＳＰ史観
7	第7回　西方への「膨張」と「マニフェスト・デスティニー」の論理（１）
8	第8回　西方への「膨張」と「マニフェスト・デスティニー」の論理（２）
9	第9回　革新主義の歴史像－ターナーと「フロンティア理論」（１）
10	第10回　革新主義の歴史像－ターナーと「フロンティア理論」（２）
11	第11回　革新主義の歴史像－ビア－ドと合衆国憲法体制
12	第12回　戦後リベラル史学の歴史像と冷戦の開始
13	第13回　ニューレフト史学の歴史像－ベトナム戦争と「対抗文化」（１）
14	第14回　ニューレフト史学の歴史像－ベトナム戦争と「対抗文化」（２）
15	第15回　アフガニスタン・イラク戦争と「対抗文化」ふたたび

その他
教科書	有賀貞・大下尚一編『概説アメリカ史（新版）』有斐閣１９９０年島川雅史『アメリカの戦争と日米安保体制（第３版）』社会評論社２０１１年第3版
参考書	参考文献等は、授業の展開の中で随時指示する。
成績評価の方法及び基準	試験(70%)、平常点(30%) 授業期間中の課題レポート等を含め平常点分３０％。レポートでは、講義の中で触れた論点をふまえて論述することが必要である。
オフィスアワー	開講時に説明する