ヨーロッパの教育２

授業テーマ	ヨーロッパのエリート教育
授業のねらい・到達目標	ヨーロッパ社会で18世紀以降発展してきたエリート養成教育の制度は、明治期日本のエリート養成システムの形成にとっても重要なモデルを提供することとなった。ヨーロッパのエリート教育の特色はどのようなものであったのか、また社会において果たしていた機能はいかなるものであったのか、といった点をフランスとイギリスを中心に検討していく。
授業の方法	ヨーロッパの社会と教育についての理解を深めるため、図像や統計資料などの視覚的教材を多用しながら授業をすすめていく。
履修条件	高校レベルの世界史(「世界史A」もしくは「世界史B」)の知識があること。

授業計画
1	中世から近代にかけてのヨーロッパ社会と学校教育
2	修道院付属学校と通学生　―ザンクト・ガレン修道院の場合―
3	司教座聖堂付属学校の成立
4	大学の誕生
5	図書館の成立と発展
6	寄宿学校制度
7	印刷革命と学校教育
8	フランスのコレージュと大学
9	イギリスのパブリック・スクールとカレッジ
10	エリート養成システムとしての中等教育・高等教育
11	フランスのリセとグラン・ゼコール - 文化資本と学校教育
12	学校教育と社会的再生産 - 学校における「隠れたカリキュラム」
13	学校教育による聖別と差異化－学校と試験制度による国家貴族の形成
14	レポートの作成
15	補足と総括

その他
教科書	使用しない。担当者が資料を用意する。
参考書	なし
成績評価の方法及び基準	平常点(20%)、レポート(35%)、授業内テスト(35%)、授業参画度(10%) 上記の内容により総合的に評価する。なお、レポートは、中間試験として、授業内に実施する論述試験となる。
オフィスアワー	授業終了後に実施する。
備考	視聴覚資料および配布資料を用いて授業をすすめるので、出席はもちろんのこと資料の理解につとめること。授業中の私語、携帯電話の使用、授業途中の入退室等、周囲の迷惑になる行為があれば、退出してもらい、以後の受講は認めません。