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教育学演習4

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科目名 教育学演習4
教員名 杉森 知也
単位数    1 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 教育学科
学期 後期 履修区分 必修
授業テーマ 学校関係者評価を通して学校改革に参与する
授業のねらい・到達目標 この授業では、2年次までに習得した教育学研究の基礎的スキルを使いこなしながら、専門論文の読み方を学ぶとともに、教育学の特定の分野や課題について、考察を深めていく。また、次年度の卒業特殊課題(卒業論文ないし卒業研究)の準備として、「教育学基礎論1・2」「教育学演習1・2」で学んだスキルを使いこなし、自分の研究テーマを決定するための基礎的作業をおこなう。
具体的には、学校関係者評価に直接的に携わり、専門的な知識・理解と合わせながら学校の抱える課題や対応について考察することができる。
授業の方法 教育学演習3でおこなった学校支援ボランティア事務局の管理・運営を継続しながら、学校関係者評価を本格的に始動する。
学校関係者評価については、授業時間内外にヒアリングを実施し、2泊3日の合宿でアンケートのデータ分析・解析をおこなう(1月上旬)。授業時間内だけでは、このプロジェクトは完結しない。各自の空き時間を利用して、積極的に参加・協力しあうことが不可欠である。また、専門図書を読むことについては、前期と同様におこなっていく。
履修条件 同一教員の教育学演習3・4をセットで履修すること
事前学修・事後学修,授業計画コメント 教育学演習3に引き続き、学校支援ボランティア事務局(「この指とまれ☆」)の運営をおこないつつ、組織・システムついて、アイデアを出し合いながら次年度の活動につながるように改善策を探る。
なお、後期のゼミ活動の中心は学校関係者評価である。
前期で作成したエスノグラフィーの報告書をもとに、学校関係者報告書で検討する質問項目の掛け合わせをどのように実施するか析出し、項目のリストを提出する。
続いて、10月中旬にデータ処理の方法(SPSS)やデータの読み方などを、外部講師(高校教員)を交えて習得する。
次に、生徒・保護者・教師へのヒアリングを丹念におこない、当該学校の課題を吸い上げる。
12月上旬に世田谷区教育委員会からアンケートの集計結果が出るので、このデータをもとに単純集計結果の検討とともにSPSSの作成作業をおこなう。データの入力作業や検討などには、相当な時間を要することをあらかじめ覚悟してほしい。
ここまで調査した様々なデータを持ち寄り、1月上旬(例年、1月5~9日の間の2泊3日)に合宿をおこない、ここで討論をおこないながら報告書庵をまとめる。この合宿が本講座の集大成となる場面なので、原則としてこの合宿には全員の参加を求める。
これらの諸活動を通して、さまざまな課題に直面することが予想されるが、それを学生が自ら考え解決していくことが、この演習の最大の目的であり意図である。そのためにも、学生の積極的な参加姿勢が求められる。
授業計画
その他
教科書 好井裕明 『「あたりまえ」を疑う社会学 質的調査のセンス』 光文社新書 2006年
参考書 本田由紀、須藤康介、古市憲寿 『文系でもわかる統計分析』 朝日新聞出版 2012年
その他は、授業時に指示する。
成績評価の方法及び基準 平常点(60%)、レポート(40%)
平常点は、普段の授業での積極的な参加姿勢で評価する。レポートは、学校関係者評価報告書案の作成への関わり方と質で評価する。
なお、原則としてすべての授業に遅刻せず参加することを求める。遅刻、欠席の場合は、必ず事前連絡をおこなうこと。また、普段の授業のほか、授業時間外の活動への積極的な参加姿勢も評価する。ただし、大学の他の授業に支障ない範囲でおこなえるものが前提である。
なお、1月上旬に実施する合宿は、全員参加を原則とする。
オフィスアワー 7号館7218研究室。原則として、水曜日の14時以降、木曜日と金曜日の12時以降で、授業や会議等のない時に設定する。また、授業に関する連絡は、メール等でおこなう。
備考 授業時間以外の空き時間に、各自でボランティアや事務局運営、ヒアリング、データ解析等に積極的に参加することが必要になる授業形態であることを、十分理解してもらいたい。1月上旬には2泊3日で合宿をおこない、ヒアリング内容とデータ分析を付き合わせて、報告書の原案を作成するが、これは原則、全員参加とする。
学校現場に多く立ち入ることになり、子ども・保護者・教師などと接する機会も多く、個人情報や機密データを扱うこともある。その点でも、自覚と責任感をもって参加して欲しい。
なお、学科企画の合同ゼミ発表会等に参加する場合がある。

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