線形代数１（含演習）

授業テーマ	行列、行列式、連立一次方程式の解法、幾何学的なベクトル
授業のねらい・到達目標	大学の数学の方法を身につける。行列の基本変形・消去法による連立一次方程式の解法を学ぶ。行列式の基本的性質を学び、クレーマーの方法による解の理論的な表示法を学ぶ。行列により定まる線型写像に慣れ、行列の持つ幾何学的意味、行列式の意味を理解する。
授業の方法	まず講義で概念を理解し，それを演習で身につける．授業中には細部を省略し、諸君への演習問題にする場合もある。授業中は易しく思えるような項目も、各自がノートにて復習することによって理解が深まるものである。期末テストと、2回程度の中間試験を授業の進行状況を見ながら演習時間におこなう。教科書の議論を補うプリントも配布する予定です。
履修条件	なし
事前学修・事後学修，授業計画コメント	指定しました線型代数の教科書は演習が豊富なのでどんどん取り組んでください。また、その他線形代数学には良書が多いです。自分にあった演習書を探して、どんどん計算しましょう。

授業計画
1	ヴェクトルと行列．行列の乗法、連立一次方程式
2	行列の基本変形、消去法,ガウス行列
3	連立同次方程式、一般解、階数
4	基本行列と逆行列の計算方法
5	正則性（可逆性）の特徴付け、中間テスト１
6	行列式（１）定義と簡単な性質，基本変形と行列式(計算法1)
7	行列式（２）行，列による展開(計算法2)．
8	行列式（３）諸性質、正則性、積公式
9	行列式（４）余因子行列、逆行列，クレーマーの公式による連立方程式の解法
10	中間テスト２
11	幾何学的ベクトル入門、空間ベクトル
12	ユークリッド内積、ベクトル積
13	空間内の直線と平面
14	課題学習
15	最終テストと解説

その他
教科書	H. アントン（山下純一訳）『アントンのやさしい線型代数』現代数学社
参考書	文理学部数学科教員編『基礎数学セミナー』日本評論社 2003年渡辺敬一，松浦豊，泊昌孝『具体例から始める線型代数』日本評論社
成績評価の方法及び基準	試験(25%)、平常点(10%)、レポート(5%)、授業内テスト(40%)、授業参画度(20%) 演習をしていただきますが、そこへの授業内での取り組みを平常点や参画度として評価します。出席をとります。出席は大事です。授業内中間テストと最終テスト（試験）を合わせて、65パーセント以上。レポートは、授業期間内のタイミングを見て出題することがあります。
オフィスアワー	授業中に指示します。
備考	皆さんが今後の大学生活をスムーズにスタートできるかどうかが決まる大事な講義です。1年生の担任である担当者から連絡することもありますから、常に出席するよう心がけて下さい。講義ではわかるように極力努力をする。質問すること（授業中、または直後にすることを歓迎する）。ノートを真面目にとること。