英米文学演習4

授業テーマ	ホーソーン文学の愛を考える
授業のねらい・到達目標	ホーソーン文学のレトリックの学習および作品の徹底した読解訓練をとおして、彼特有の巧妙な描写法および主題などを幅広く眺め、多面的にものごとを考えられるようになる。また、批評的読みをとおして作品研究の方法を習得することも目標。
授業の方法	内外の先行研究の代表的な論点を取り込みつつ、原典批評や新歴史主義批評など様々な批評方法に依拠してナサニエル・ホーソーンの『緋文字』全体を読み解く。
履修条件	なし
事前学修・事後学修，授業計画コメント	発表担当者は、評論等を調査し、自分の意見をまとめた上で、授業出席者全員に資料を配付して発表する。

授業計画
1	第1章から第12章における問題点について再考する。
2	第13章：史実のAnn Hutchinsonとヘスターおよびフェミニズム等
3	第14章：ヘスターと医者の対話における'dark necessity'などの言葉に関して考察
4	第15章：子どもの目を通して見た「A」の大文字の意味の考察
5	第16章：子どもと「小川」の描写から子どものシチュエーション等の考察
6	第17章：'frown'に関するMichael Colacurcioの解釈等
7	第18章：Ralph Waldo Emersonの思想とヘスターの考えとの関連についての考察
8	第19章：'spirit-messenge'と'earthly child'としての子どもについての考察
9	第20章：牧師の心理描写等
10	第21章：牧師の心変わり（１）
11	第22章：牧師の心変わり（２）
12	第23章：牧師の告白と'perfect contrition'と'imperfect contrition'の考察
13	第24章：牧師の胸の「A」の文字と墓に関する入子氏の解釈
14	理解度の確認
15	総括

その他
教科書	ナサニエル・ホーソーン　小山敏三郎編注, 『詳注緋文字』, 南雲堂この出版社でなければならない、というわけではない。出版年・版も不問。
参考書	授業中に指示する。
成績評価の方法及び基準	平常点(20%)、レポート(80%) 平常点は発表による
オフィスアワー	水曜日(14:10~14:30)英文学科