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学習心理学特論

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科目名 学習心理学特論
旧カリキュラム名 学習心理学特論
教員名 河嶋 孝
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 心理学専攻
学期 前期 履修区分 選択
授業テーマ 行動は何によって変化するのか。
授業のねらい・到達目標 学習心理学は、人間の学習の法則を探り、人間の行動を変容させる手法を検討する領域である。実験心理学にとどまらず、臨床、教育、福祉などにも関わっている。この科目では、主として学部で学習心理学を履修していない人を対象として、教科書に沿って、学習心理学の基礎を理解して頂く。
授業の方法 教科書の各章について、あらかじめ担当者を決め、1回に1章ずつ要約を提出してもらい、それにもとづいて討論や講義を行う。随時教員が履修者に質問したり、履修者同士の討議を行うので、履修者はあらかじめ予習しておくことを必要とする。
履修条件 特になし。
授業計画
1 学習心理学の流れと、スキナーに始まる行動分析学の位置づけを講義した後で、第1章「はじめに」の要約を配布する。
2 第2章 単純概念、単純連合、単細胞
3 第3章 生得的行動パターンと馴化
4 第4章 古典的条件づけの基本原理
5 第5章 古典的条件づけの理論と研究
6 第6章 オペラント条件づけの基本原理
7 第7章 強化スケジュール:実験的分析と応用
8 第8章 回避と罰
9 第9章 オペラント条件づけの理論と研究
10 第10章 刺激性制御と概念形成
11 第11章 比較認知
12 第12章 観察による学習
13 第13章 運動技能の学習
14 第14章 選択行動
15 第15章 まとめ
その他
教科書 J.E.メイザー(磯博行・坂上貴之・川合伸幸訳) 『メイザーの学習と行動 (日本語版第3版)』 二瓶社 2008年 第3版
教科書は定評のある概説書であるが、難易度は高い。2008年に日本語版第3版が出版された。日本語版第3版は原著第6版の翻訳であって、日本語版の初版や第2版とはかなり内容が異なっている。履修者は全員教科書を購入すること(4000円+税)。
参考書 小野浩一 『行動の基礎: 豊かな人間理解のために』 培風館 2005年 第1版
実森正子 ・ 中島定彦 『学習の心理: 行動のメカニズムを探る (コンパクト新心理学ライブラリ 2)』 サイエンス社 2000年 第1版
B.F.スキナー(山形浩生訳) 『自由と尊厳を超えて』 春風社 2013年 第1版
学部で学習心理学を履修していない人は、最初の2冊を読んでおけば、教科書が読みやすくなる。
スキナーの著作の最新の翻訳が2013年に出版された。原著(Beyond Freedom and Dignity)は1971年に一般書として出版され、話題を呼んだ。約30ページにわたる「訳者あとがき」が面白い。
成績評価の方法及び基準 平常点(70%)、授業参画度(20%)、授業中の質問に正解できること。(10%)
平常点としては、毎回の要約をレポートとして簡潔かつ正確にまとめているかどうかを評価する。
オフィスアワー e-mailを利用されたい。kawashima.takashi@nihon-u.ac.jp

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