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東洋史特殊研究4

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科目名 東洋史特殊研究4
教員名 楠木 賢道
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 史学専攻
学期 後期 履修区分 必修
授業テーマ 江戸時代知識人が理解した清朝
授業のねらい・到達目標 江戸時代の知識人(漢学者・蘭学者)が、同時代の清朝をどのように理解していたかを明らかにする。
江戸時代の知識人は、近代歴史学の病ともいえる「一国史観」にとらわれることなく、清朝の本質を見抜いていたこと、それが、現在の最先端の研究とかわらない水準にあることが理解することを目標とする。
授業の方法 講義形式と演習形式を組み合わせておこなう。
演習形式では、漢文史料や日本近世の写本史料(翻刻されたもの)を訳読し、解説してもらう。また江戸時代知識人の人物紹介をおこなってもらう。
授業計画
1 江戸時代と清朝時代
2 明朝・清朝の交代と『華夷変態』
3 国田兵右衛門と『韃靼漂流記』
4 荻生徂徠・荻生北渓について
5 享保の改革と清朝研究 『大清会典』研究と『清朝探事』
6 荻生北渓の清朝理解
7 荻生北渓著・荻生徂徠補訂『建州始末記』
8 大田南畝(蜀山人)について
9 大田南畝が抄録した『平定準噶爾方略』
10 志筑忠雄の『鎖国論』
11 志筑忠雄の『二国会盟録』
12 馬場為八郎とレザノフ、シーボルト
13 馬場為八郎が翻訳した『ローレンツ=ランゲの日記』
14 近藤重蔵について
15 近藤重蔵の『喇嘛考』
その他
参考書 岡田英弘 『清朝とは何か (別冊 環 16)』 藤原書店 2009年 第1版
ニコライ・レザーノフ 大島幹雄訳 『日本滞在日記 (岩波文庫)』 岩波書店 2000年 第1版
大島昭秀 『「鎖国という言説─ケンペル著・志筑忠雄訳『鎖国論』の受容史 (人と文化の探究)』 ミネルヴァ書房 2009年 第1版
成績評価の方法及び基準 平常点(30%)、レポート(30%)、授業参画度(40%)
オフィスアワー 本授業終了後、本館2階の講師室にて20分間

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