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外国教育史研究1

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科目名 外国教育史研究1
教員名 北野 秋男
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 教育学専攻
学期 前期 履修区分 選択
授業テーマ 学力テストの実態と教育格差の問題を考える
授業のねらい・到達目標 現在、日本のみならず、欧米先進国でも学力向上を目指した学力テストが普及・浸透している。なぜ、こうした事態が生じたのか。学力が上がることには何人も反対しないが、その結果として、教育格差が拡大し、不平等が拡大することには問題がある。本研究では、欧米の教育の歴史をたどりながら、人間の能力や才能に教育が焦点化した実態を考察し、教育のあるべき姿を考えたいと思う。
授業の方法 テキストを中心に精読し、その内容をレジュメにまとめ、報告する。参加学生は最低でも1回は課題を報告する。その後、全員の討論を行い、レジュメを修正して提出することを求める。
履修条件 特になし。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 事前に講読する基本文献を示し、割り当てを行う。参加学生はレジュメを作成し、発表する。
授業計画
1 ガイダンス
2 人間の内面形成への信頼と不信(サミュエルとジョン・アダムズの論争)
3 自己陶冶の理論(W.E.チャニング)
4 教育愛と教育を受ける権利思想(ホーレス・マン)
5 ペーパー・テストの始まりと普及
6 標準テストとIQテストの始まり
7 進歩主義教育思想の理論(知識から経験へ)
8 ジョン・デューイの社会性概念の意味
9 M.フーコーのテスト批判
10 イリイチの学校教育批判
11 アメリカにおけるテスト政策の始まり(能力と才能の重視)
12 新自由主義思想の理論と構造(1)
13 新自由主義思想の理論と構造(2)
14 要点の整理と理解度の確認
15 総括
その他
教科書 北野秋男 『アメリカ公教育思想形成の史的研究』 風閒書房 2003年 第1版
教科書は買う必要はない。課題となる箇所に関しては事前に印刷して配付する。
参考書 田中智志 『社会性概念の構築』 東信堂 2009年 第1版
成績評価の方法及び基準 平常点(50%)、レポート(50%)
上記の内容で総合的に判断する。
オフィスアワー 授業の開始前と終了後に行う。メールでの問い合わせも受け付ける。kitano@chs.nihon-u.ac.jp

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