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動物生理学特論

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科目名 動物生理学特論
教員名 澤田 博司
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 相関理化学専攻
学期 前期 履修区分 必修
授業テーマ 動物の独特な生命現象は,それぞれの生息環境に適応し進化して高度に多様化しているが,それを支えているのは多くの場合普遍的な生理機構である。本講義においては,多様な動物の生命現象の解説とそれら動物体内で営まれる普遍的な分子機構について,主に生理学・生化学・分子生物学的視点で概説する。また,理解を深めるために進化学,分類学,遺伝学,発生学などを考慮した生物学的観点で本講義を展開するつもりである。従って,本授業のテーマは,「生物の多様性と普遍性の分子機構」である。
授業のねらい・到達目標 動物の独特な生命現象(生理現象)を細胞から個体間の相互作用までの広範囲な視点で理解出来るようになることを大きな目標とし,それぞれの基礎となる普遍的な機構について説明できる事を到達目標とする。
授業の方法 パワーポイントを用いた講義形式で行う。その際,パワーポイントと同じ資料を配付する。
履修条件 なし
事前学修・事後学修,授業計画コメント 授業の最後に次回の内容を案内するので,その内容の基礎的事項について事前学習しておくこと。
授業終了後,まとめたノートを参考にしてその日の授業内容の流れを把握し要点について考察すること。
授業計画
1 序論:動物の生命現象を理解するための「Tinbergen's four questions」について
2 生物の多様性:動物界に含まれる生物の分類と進化
3 多様な生命現象1:擬態現象とその意義
4 多様な生命現象2:動物の多様な色彩,色彩発現とその分子機構
5 多様な生命現象3:休眠現象とその分子機構
6 発生と分化1:減数分裂と配偶子形成の比較生理学
7 発生と分化2:受精,卵割,胚葉分化,組織・器官形成の比較生理学
8 遺伝情報の発現と伝達1:遺伝子の構造と複製機構
9 遺伝情報の発現と伝達2:転写・翻訳・翻訳後修飾の分子機構
10 細胞内情報伝達系1:細胞内受容体が関与するシグナル伝達機構
11 細胞内情報伝達系2:細胞膜受容体が関与するシグナル伝達機構
12 神経系:神経系の進化と成り立ち,神経細胞の構造と機能
13 感覚系:感覚受容器の種類と機能,眼の多様性と進化,視細胞の構造と機能
14 免疫系:体液性免疫と細胞性免疫の分子機構
15 授業全体の内容についての総括
その他
教科書 教科書は特に使用しない。
参考書 授業中に紹介する。
成績評価の方法及び基準 平常点(20%)、レポート(55%)、授業内テスト(5%)、授業参画度(20%)
毎回,授業の最後にその日のテーマについての考察を書き提出する。
オフィスアワー 月〜金,10:00〜18:00,1号館2階生物教室

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