文理学部シラバスTOP > 大学院博士前期課程 > 相関理化学専攻 > 生物化学特論Ⅱ
日本大学ロゴ

生物化学特論Ⅱ

このページを印刷する

科目名 生物化学特論Ⅱ
教員名 宮川 厚夫
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 相関理化学専攻
学期 後期 履修区分 必修
授業テーマ 分子レベルでの細胞機能と、その研究方法や測定装置の原理について
授業のねらい・到達目標 ヒトのDNA塩基配列の決定以後、多くの酵素やレセプター、イオンチャネルタンパク質の構造が、生化学・分子生物学的実験から解明されている。しかし、生命現象は、これらが働く場である細胞内での行動と相互作用に基づくネットワークが基本である。この講義では細胞機能と、これに関わる分子について理解を深める。また、これらの研究を進めるための実験法や測定機器の原理について学ぶ。特に、近年、著しい進歩を遂げている光学顕微鏡を利用した実験法について解説する。
授業の方法 講義が中心になるが、インターネット上のデータベスアクセスなどの簡単な演習も行う。また、実験法の講義では、測定機器に使用されている、普段目にすることのない部品類の実物を見たり、簡単なデモなども行う予定です。
授業計画
1 講義を始めるにあたって
細胞機能とイオン、電気について
2 イオンチャネルやレセプターの働き、作用 神経伝達などへの関与
3 チャネルタンパク質の構造とイオン輸送機構
タンパク質構造の調べ方(データベスへのアクセス方法)
4 イオンチャネルとレセプターの種類と分類
5 カルシウムイオンと細胞内シグナル伝達
チャネルタンパク質の構造とイオン輸送機構
6 チャネルタンパク質の制御機序
7 細胞タンパク質の相互作用
 細胞シュミレーション
8 生きた細胞・組織の機能と働きを見る方法
 光学顕微鏡の原理1
9 生きた細胞・組織の機能と働きを見る方法
 光学顕微鏡の原理2
10 生きた細胞・組織の観察
 従来の顕微鏡からレーザー顕微鏡へ
11 生きた細胞・組織の観察
 多光子励起顕微鏡から、X線CT、MRIまで
12 蛍光とブローブ試薬
13 測定法各論
 細胞内カルシウム測定、1分子計測など
14 新たな超高分解能光学顕微鏡と、その原理
15 分子から細胞・組織、環境までの計測法
その他
教科書 なし
参考書 監訳/上代 淑人、佐藤 孝哉 『シグナル伝達 第2版 生命システムの情報ネットワーク』 メディカル・サイエンス・インターナショナル 2011年 第2版
S.Inoue・K.Spring著/寺川 進・市江 更冶・渡辺 昭 訳 『ビデオ顕微鏡 -その基礎と活用法-』 共立出版 2001年
曽我部 正博 編 『イオンチャネル ―電気信号をつくる分子― (シリーズ・ニューバイオフィジックス)』 共立出版 1997年
成績評価の方法及び基準 レポート(60%)、授業内テスト(20%)、授業参画度(20%)
オフィスアワー 常時、大学には居りませんので、下記のE-mailへ連絡してください。
  hamamed_amiyaka(A)yahoo.co.jp((A)を@に変換し使用のこと)

このページのトップ